2008/07/05(土)

朝5時半の快速に乗って羽田に向かう。快速の始発でつくばを出たといっても、浜松町でモノレールに乗る頃にはもう7時前になっていたので、ホームは多くの人で混雑していた。本館南側から初便に搭乗して、岡山空港到着は午前9時。水島ゆきのバスに乗って、倉敷駅前で下車し、ロッカーに荷物を預ける。

倉敷美観地区

既に空腹となっていたが、ガイドブックに載っていた店はまだ喫茶のみだったので、そのまま商店街を抜けて美観地区に出る。大原美術館の隣の「CAFE EL GRECO」もこの時間なら空いているだろうということで、緑の蔦に覆われた洋館に入って、カステイラとコーヒーのセットを注文。空腹が治まったところで美観地区を倉敷川沿いに歩き、アイビースクエアを見学した後、路地に入って行くと昔ながらの建物が軒を連ねている。そして昨日のデイリーポータルZの記事で紹介されたばかりの「平翠軒」を探して中に入る。店内には所狭しと様々な食品、珍味が並んでいて、チューブ入りアンチョビや珍しいジャム等、買ってみたいものもいろいろあったけれど、旅行初日だったため断念。

ビクターの犬

すぐ近くの町家喫茶の「三宅商店」で季節のカレーを食べてから、再び川沿いに歩いて白壁通りを東に進むと、思わず瞠目するような光景に出くわす。えっ、屋根の上に白い犬(置物)が沢山? 皆同じポーズでって、ビクターの商標HMV(His Master's Voice)のニッパー君だよね。ざっと数えただけでも屋根の上に50体以上。建物の1階は骨董品店で、2階は「貯金箱博物館」になっているらしい。店内を取材して店の人に話を聞いたらコネタの記事が間違いなく書けそうだが、ひとみしりにそういう芸当など出来るはずもなく、外観の写真を撮っただけで市民会館へと向かったのであった(^^;

昼前の倉敷市民会館に来るべく、朝早く家を出てのは他でもない、"Riverdance"のマチネ(昼公演)のためであった。今回の岡山旅行を手配した後に、リバーダンスにハマってしまい、どうしても3回目が観たくなって、でも東京や大阪だと日程が合わなくて、倉敷なら飛行機を早い便に変更すれば十分可能ではないか!~ということで急遽来ることになったのである。既にDVDは全編を2回、タイトル曲を何度も再生して観ていたが、舞台を踏みならす靴音や、ダンサー達の歓声など、やっぱり舞台の迫力は格別である。休憩時間や終演後にロビーのモニターで再生しているDVDのデモに釘付けになっている人が東京よりも多かったようで、そうそう、そうやってハマっていくんだよね(^o^) 勢いでDVDとCDのセットを買いたくなったが、通販でも入手出来るものなので、終演後にペーパーウェイトのみを購入。

折角倉敷に来たのだからと、大原美術館に入ってルノワールやゴーギャンの絵に再会。特にエルグレコは、昨年の夏休みに縁の地であるトレドを訪れたところなので、感慨深い。スペインといえばセゴビアの風景がもあって、城がこの角度で見えているということはあの辺りで描いたのかなと想像してみたり。一通り展示を見終わると夕方近くになっていたので、駅に戻って荷物を取り出し、山陽線の快速「サンライナー」に乗って岡山に移動。

瀬戸内の夕日

当初は岡山駅前で夕食を取るつもりだったが、すぐにバスに乗らないと目的地に着くのが2時間近く遅れてしまうことが判明したため、駅構内のコンビニでパンを調達してから、バス案内窓口で連絡切符を買って、新岡山港ゆきのバスに乗る。終点までの所要時間は約30分。船の乗継ぎ時間を利用して、待合室でパンを食べてからフェリーに乗船。1時間と少しの船旅のほとんどを、空調の効いた船室内で過ごしたが、時折デッキに出て通り過ぎる島影や夕日を撮影。小豆島の西の玄関口土庄(とのしょう)港に到着したのは午後7時半前。すぐにターミナルのホテルにチェックイン。

あれれ、ネットが使える宿という情報があったので、ノートパソコンを持参したのに、部屋にはLANが見当たらないし、無線の電波も来ていない。フロントで確認したところロビーで無線LANが使えるとのことで、パスワードを教えて貰って無事接続出来た。寝不足が続いていたので、夜は早めに就寝。