茨城県北2連続ということで、知り合いの車に乗せて貰って朝早く出発。那珂インターで常磐道を下りて、常陸太田市にある竜神峡へ。行楽シーズンの休日なので、駐車場が既に埋まり始めていた。竜神峡に架かる竜神大吊橋は長さ375mで、9年前に完成した当時は歩行者用吊橋としては日本一の長さを誇っていたが、一昨年大分に九重“夢”大吊橋が出来たため日本一ではなくなったものの、現在でも本州一である。吊り橋といえば、学生時代に当時日本一だった奈良県十津川村の谷瀬の吊橋を渡ったことがあるが、足下は透け透けで橋全体がゆさゆさ揺れて、結構怖い思いをしたので、それよりも長い橋ってもっと怖いのだろうかと身構えていた。ところが実際に渡ってみると、頑丈に作ってあるのかほとんど揺れなくて、足下も強化ガラスの窓が数カ所あるだけなので、全く平気だった。ただし高いところが苦手な人には十分怖いようである。空は曇っていたが、橋から見る川の両岸のところどころが紅葉で色付いていた。
春はあけぼのなら秋はくだもの(同行者談)ということで、続いて訪れたのはリンゴ農園。リンゴといえば、10年前のゴールデンウィークに、弘前に桜を見に行ったら既に終わっていて、代わりに早咲きのリンゴの花を雨の中見たのが懐かしいが、実が成っているのを直に見るのはこれが初めてかな。品種が幾つかあったが、生食用の「ふじ」と加工用の「紅玉」を収穫。その場で食べたのも勿論美味だったが、持ち帰った後も楽しみである。
豆腐料理の店で昼食を取ってから、袋田の滝へ。先々月に新しい観瀑台が出来た直後で、紅葉シーズンの日曜日、となると当然のことながら多くの観光客で賑わっている。エレベーター待ちの行列が出来ていたが、20分程度で乗ることが出来た。降りてすぐの第1デッキからは手前の樹が視界を遮っているので、階段を上って第3デッキから滝を見下ろす。赤や黄色の錦絵の中を水が轟きながら四段の滝を掛け下る様は、誠に絶景である。日本三名瀑の一つというのも頷ける。真冬には氷結するらしいので、その時にも一度来てみたいものである。勿論かなり寒いのだろうけれど。下に降りて従来の観瀑台からも滝を見上げる。こちらは幅広い下段を間近から眺めるので、かなりの迫力である。
小旅行の締めくくりは日帰り温泉施設に行って、夕食もそこで済ませる。つくばに戻ったのが午後9時過ぎで、盛り沢山の充実した一日だった。