2009/04/04(土)

今日の予報は曇り時々雨。それ程強い雨にはならなさそうだったので、空模様を見ながら鹿児島市内観光をする。鹿児島中央駅に出て市内一日乗車券を買ってから、「カゴシマシティービュー」に乗車。「城山・磯コース」はまず城山に向かうが、街中から城山観光ホテルさえ見えないような状況では、展望台から何も見えるはずもないので、とりあえずパスして乗車を続ける。折返し点の仙巌園で降りることも考えたが、真っ白な霧で桜島はおろか錦江湾さえも見えなかったので、さらに乗り続けて水族館前で下車。結局ここまで大回り乗車したことになってしまったが、「かごしま水族館」はちょうど開館したばかりだったりする。

かごしま水族館

建物の中なら天候の影響は受けないから、折角なので館内をじっくり回ろうということで、ガイドツアーに参加。係員の案内に従って、ラッコの給餌を見てからジンベエザメの給餌へ。以前大阪の「海遊館」で上から見学したことがあるけれど、食事風景を下から見上げるのは初めてで、大きな口を開けながら泳ぐ姿は豪快である。お馴染みのクマノミや、ナンヨウハギ、チンアナゴの他、鹿児島ならではのキビナゴやサツマハオリムシの水槽もあった。メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)の幼魚って成魚からは想像もつかない姿をしているんだね。黄色い巨大ヒラメというのも珍しい。イワシの群れは相変わらず高速で泳いでいるので、スローシャッターでは全然写らないけれど、流し撮りを試してみたらそれらしい写真になったかも。おや、このビー玉みたいな物体は、オオバロニアという海藻だったんだ(驚) アマゾンのピラルクは他の水族館でも見たけれど、巨大な魚がここまで沢山集まって泳いでいるのは圧巻である。約2時間でツアーは終了。館内をもう一周してみようかと思ったけれど、空腹になっていたので水族館を出て、フェリーターミナルの2階で黒豚ラーメン(温泉玉子入り)を食べる。

シャクヤク

逆回りのバスに乗って、仙巌園(磯庭園前)で降りる。「磯庭園」の通称を持つ「仙巌園」は島津氏の別邸があった庭園である。入口近くの店で両棒餅(じゃんぼもち)を売っていたので、中に入って醤油味と味噌味が半分ずつのセットを注文。一休みしたところで御殿に続いて庭園を見学。雄大な桜島を借景としているのだが、生憎と桜島は中腹まで見えているものの上の方は雲の中。それでも午前中よりは視界はだいぶ良くなっている。奥にある「曲水の庭」では本日曲水の宴が催されるということで、関係者以外は立ち入り禁止になっていた。猫神社経由で正門を経由して入口に戻る。「千尋巌」という文字が刻まれた岩の近くまで登れば、錦江湾を見下ろす景色が素晴らしいようだが、この天気ではあまり期待出来なさそうだったので今回はパス。鹿児島県の桜開花情報には「磯庭園」も含まれていたが、木の本数はそれ程多くないようだ。既にシャクヤクも咲いていて、大輪の花が雨の雫を纏っていたのが印象的だった。隣接の「尚古集成館」も見学してから、「城山・磯コース」のバスに乗車。

今度は街中から城山は見えていたので、城山で降りて展望台から鹿児島市内と錦江湾を見下ろす。相変わらず桜島は下半分しか見えていない。次は天気の良い時に、磯庭園と共に再訪したいものである。帰りは遊歩道を辿って鶴丸城跡まで降りたが、途中でやたらと猫を目にする。石垣沿いに桜の木を見掛けたが、残念ながら鹿児島では既に見頃を過ぎているようだ。西郷隆盛像を見学してから、宿に戻って少し休憩。

白くま

夜は近くの店でキビナゴの刺身とさつま揚げを。焼酎リストには膨大な数の芋焼酎が載っていたが、どう選んでいいのかよく分からなかったので、種子島産を注文してみる。食後は天文館の「むじゃき」に行って、名物の「白くま」を注文。かれこれ7年ぶりになるのかな。レギュラーサイズのかき氷は結構量が多かったが、トッピングが多かったこともありなんとか完食。その後はおとなしく宿に帰るつもりだったけれど、さっき降っていた小雨は止んでいて、ちょうど「夜景コース」の時間の少し前だったので予定を変更。バス停を見付けてから程なくやって来たバスに乗り、ガイドの案内に耳を傾けながら夜の城山展望台へ。視界は夜景を見るには十分で、眼下に広がる鹿児島市街地だけでなく、桜島の麓の灯りも見ることが出来た。15分後に出発する同じバスに乗車し、天文館で下車して宿に戻る。