2009/04/05(日)

今日の予報も曇り時々雨だけれど、それほど強く降る訳ではなさそうだし、宿の上階から城山や桜島も見えていた。路面電車で鹿児島中央駅に出て、特急「きりしま」に乗車。JR九州は特急列車も全て禁煙になったので、乗る時に確認するのは自由席か指定席かだけである。隣の鹿児島駅を出ると、列車は錦江湾の海岸線沿いを走る。空は一面の雲に覆われていたが、今日の桜島は頂上まで姿を表していた。黒く見えているのは噴煙なのか、あるいは雲の重なりなのかはよく分からない。

霧島神宮

霧島神宮駅で降りた時には、雨が少し強めに降っていた。駅近くの店で切符を購入してから、定期観光バスに乗る。最初に訪れたのが霧島神宮で、降り続く雨で辺りは少し霧が掛かっていたが、境内の桜はまだ見頃を終えていなかった。山道を登って次に訪れたのが高千穂河原。この天気だと遠くは何も見えないのかと思っていたら、標高が雨雲を越えたのか高千穂峰の手前にある御鉢をはっきりと見ることが出来た。霧島神宮は昔この場所にあったとかで、バスの短い停車時間を利用して、古宮趾まで階段を駆け上る。高千穂河原という地名はすぐそばの涸れ川に因んだもので、普段は石が敷き詰められた川底が現れているが、毎年初夏には水が流れるとのこと。

不動池

バスは山道を走り続け、県境を越えて宮崎側にあるえびの高原に入る。三つある火口湖のうち、道路のすぐそばにある不動池を車窓から見学した後、少し引き返して「えびのエコミュージアムセンター」へ。相変わらず空は曇っていたが、すぐ近くに聳えている韓国(からくに)岳ははっきりと見えていた。センター館内を見学してからバスに戻ったところで、バスによる観光は終了となる。バスの終点は空港なのだが、夜のフライトまでは相当時間があるので、最初の降車地である「霧島いわさきホテル」で下車して、「林田温泉・御山の湯」を利用。非常に広々とした露天風呂で、晴れていれば桜島までみえるらしいが、この天気ではさすがに無理である。時間だけは十分にあるので、ゆっくりと骨休めをする。

路線バスで空港入りして、プレミアムクラスにアップグレードしてから、ターミナル内で遅めの昼食。郷土料理といってもキビナゴとさつま揚げは昨夜食べたところなので、洋食の店に入って黒豚ロースカツを注文。屋上デッキに立ち寄ってから、出発までラウンジで過ごす。機内食は和食だったので最初は日本酒にして、食後に赤ワインを頼む。ボルドーはメドック地区の「Château du Cartillon Haut-Médoc, Cru Bourgeois 2006」で、解説には“プラムやチェリーのような力強いアロマの中に、ほのかなベジタブル香が見え隠れ”とあったけれど、デザートの柑橘類で味覚が変わっていたりする(^^; 回数券が残っていたので、羽田からはモノレールとTXで帰宅。