2009/04/26(日)

ピーク日ではないとはいえ、大型連休の最初の方なので、初バスに乗って成田入り。搭乗手続きと両替と買い物を済ませてから、保安検査&出国。昨年度まではキャンペーンでファーストクラスラウンジを使えたのだけれど、今回からは通常のラウンジで搭乗案内を待つ。向こうに見えるシンガポール航空の機材は、総2階建てのA380だよね。実物を目にするのはこれが初めてになるのかな。強風のため滑走路の順番待ちとなり、1時間近く遅れての離陸。

今日の座席はギャレー近くのバルクヘッド。前の壁までは結構距離があったので、隣の人がシートを倒していても通路に出るのに殆ど支障はなかった。今回頼んだワインはボルドーの赤(Ch. Haut-Canteloup 2005)。やはり最初は少し固い感じがしたが、暫く置いているうちに飲み易くなった。食後は仮眠を取ってから、「スラムドッグ$ミリオネア」を観る。続いて邦画を観ようとしたが、台詞が飛行機のノイズに消されて聞き取り辛く、ボリュームを上げたら音楽がうるさくなってしまったので断念。洋画だとノイズが気にならなかったのは、字幕を追っていたからだったんだね(^^;

北海を越え、テムズ川河口から遡るようにロンドン上空に入り、見慣れた植物園を過ぎれば、ロンドン・ヒースロー空港(London Heathrow Airport)に約1時間遅れで到着。第3ターミナルのゲートにはすぐ着いたものの、3桁の番号は新設スポットらしく、入国審査場まではかなり歩くことになった。手荷物を受け取って外に出て、まずはヒースロー・エクスプレス(Heathrow Express)の駅を目指す。窓口で鉄道パスのバリデーション(有効化)を受けてから、地下ホームで市内ゆきの列車に乗ると、終点のパディントン(Paddington)まではノンストップ。

ロンドンアイより

パディントン駅構内の端にある手荷物預かり所(Left Luggage)でスーツケースを預けてから、隣接の地下鉄駅へ。1日乗車券(1 Day Travelcard)を購入してベーカールー線(Bakerloo Line)でウォータールー(Waterloo)に移動。案内に従ってテムズ川(River Thames)の畔に出て、ロンドン・アイ(London Eye)の切符売り場を探す。休日の夕方とあって、売り場も乗り場も行列が出来ていたが、20分くらいで乗ることが出来た。10ポンド余分に払うと、優先窓口が使え優先搭乗が出来るらしい。1999年に開業した時は世界一の観覧車で、2008年にシンガポール・フライヤーにその座を譲ったものの、今でも欧州一であることには変わりない。一周するのに掛かる時間は約30分。川面に張り出した乗り場から徐々に上がってゆくと、ウォータールーからシティ(City)方面が見渡せるようになる。空には雲が殆どなく、ガラス張りのカプセルの中は暑く感じるぐらいだが、その分見晴らしは良い。西の方は逆光となっているが、ビッグ・ベン(Big Ben)で有名な国会議事堂(Houses of Parliament)はすぐ近くに見下ろすことが出来る。

上空散歩を終えて、外に出た頃には夕陽が沈もうとしているところだった。夕暮れのテムズ川散策というのも一瞬考えたが、荷物が少々重かったのでそのままウォータールー駅に引き返す。閉鎖されている区画は、確か7年前にユーロスター(Eurostar)に乗った場所だよね。2007年に新線が開業したので、現在はセント・パンクラス(St. Pancras)が始発駅になっている。

ナイトリビエラ号

パディントンに戻って駅構内のパブ"Mad Bishop and Bear"で夕食。ここって確か、7年前にも利用した店だよね。"Bangers and Mash"は年末にニュージーランドでも食べたメニューだけれど、本場はこちらのはず。店で一時間を過ごした後は、構内で発車案内を眺めたりしながら時間つぶし。夜10時を回ったところで、預けていた荷物を受け取り、構内のスーパーで飲物を調達。事前情報によると、そろそろ夜行列車に乗車出来るはずなのだけれど、今日はまだ準備が整っていないようである。指定された場所で暫く待っていると案内があり、ファースト・グレート・ウェスタン社(First Great Western)の「ナイト・リビエラ号(NIght Riviera)」に乗車。以前の寝台車は1等(1人用個室)と2等(2人用個室)に分かれていたが、昨年のリニューアルを機に座席車も含めて全車2等(Standard Class)のみとなっている。ただし1人で寝台を予約した場合は、料金が1.5倍になるものの相部屋にはならないようにしているようで、指定された個室(berth)に入ると確かに下段のみがセットされていた。

発車前に車掌が検札に来て、以前利用したことがないと答えると、簡単に設備を説明してくれた。扉はロックを掛けずに閉めると外からも開けられるが、長時間個室を空ける場合はロックを掛けて、中に戻る時には車掌を探して鍵を開けて貰うようにとのこと。ということは、貴重品を持って出るなら、洗面所に行くぐらいでいちいち車掌を呼ばなくてもいいということなんだね。列車は定刻通りに発車したが、日付が変わる寸前である。日本時間だと午前8時前ということは、機内の仮眠を除けば徹夜明けに近い状態になっているので、室内の洗面台で歯磨きをしてから早々に就寝。