2009/04/30(木)

今日は一日中雨が降るようなら美術館にでも行こうかと思っていたのだが、なんとか天気がもちそうなので今回もやっぱり植物園に行くことにする。9時半を過ぎると地下鉄の一日乗車券が格段に安くなるので、宿でのんびりしているうちに小雨も上がった。パディントンからウィンブルドン(Wimbledon)ゆきの列車に乗って、ディストリクト線(District Line)のジャンクション駅アールズコート(Earl's Court)でリッチモンド(Richmond)ゆきに乗り換える。終点の一つ手前のキューガーデンズ(Kew Gardens)で下車すれば、キュー王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew)までは歩いてすぐ。

キューパレス

ヴィクトリア門(Victoria Gate)から入園して、分類花壇(Order Beds)、ロックガーデン(Rock Garden)、プリセス・オブ・ウェールズ温室(Princess of Wales Conservatory)と順に回ってから、オランジェリー・レストラン(Orangery Restaurant)で休憩も兼ねた昼食。パイ添えビーフと一緒に紅茶を注文するのを忘れずに。食後はまず別料金のキュー・パレス(Kew Palace)を見学。ここは2006年になってから公開されたので、今回が初めてである。3階建てのこぢんまりとした建物で、1、2階の部屋は調度品で飾られていたが、3階は昔の壁のまま公開している。王宮を出て後ろの庭園を見て回ってから、植物園内の散策を続ける。ライラックは少し盛りが過ぎていたものの、ツツジとシャクナゲは今が花盛りで、満開の大きな木は相変わらず壮観である。

ブルーベル

日本民家(Minka House)経由でテムズ河畔に出ると、ほどなくブルーベル(blue bell)の群生地が始まる。遊歩道の両側の木々の下は、見事な青紫色の絨毯に覆われている。前回4年前に来たときは、深く考えずにホワイトバランスを「オート」にして撮影したので、色再現があまり良くなかったのだけれど、今回は「太陽光」に設定したからもっと綺麗に撮影出来ているだろう。日本門(Japanese Gateway)、パゴダ(Pagoda)を経由して、7年ぶりにマリアンヌ・ノース・ギャラリー(Marianne North Gallery)に入ろうと思ったら生憎の改装工事中。最近出来たばかりの樹冠遊歩道(Rhizotron and Xstrata Treetop Walkway)も補修工事中だったので遠くから撮影。結構な高さがあるので、樹冠も見応えがあるのだろうな。地中海庭園(Mediterranean Garden)の後は足が疲れていたけれど、もう一頑張りで温帯温室(Temperate House)と椰子温室(Palm House)を続けて見学。疲れていると言いながらも、どちらもキャットウォークに上りたくなるのが人情(?)というものだよね。そういえば前回温帯温室で見付けたジャカランダを探してみたが、今回は見当たらない。きっと作業中の閉鎖区画にあったのだろう~ということにしておこう。

メイドオブオナー

園外に出てから少し歩いて、「ニューウェンズ(Newends)」でティータイム。今回もやっぱりメイド・オブ・オナー(Maid of Honour)とスコーンのセットを注文。前回は初めての味に感激して、メイド・オブ・オナーだけを注文すれば良かったと思ったのだが、実はスコーンの真価を以前は理解していなかったからだったりもする。なにせクロテッドクリームとジャムの両方を使うようになったのは、最近のことだったりするから(激汗) そうやってちゃんと食べてみるとスコーンはとても美味で、メイド・オブ・オナーも勿論美味で、美味しい紅茶もたっぷり飲めるのは歩き疲れた後だけに最高の幸せである。一店でもいいから東京に出店してくれないものだろうか。帰りも同じルートでパディントンに戻り、夜はサンドイッチで軽く済ませる。