2009/05/30(土)

九重夢大吊橋

JRで別府に出て、駅前から定期観光バスに乗車。「やまなみハイウェイ」を通って由布院バスセンターに立ち寄ってから、最初の目的地「九重“夢”大吊橋」へ。2006年に完成した歩行者用の吊り橋で、長さ390m、高さ173mというのは押しも押されぬ日本一。1993年に当時長さ日本一だった谷瀬の吊り橋(奈良県)を渡って以来、16年ぶりに日本一を渡ることになる。昨秋渡った竜神大吊橋よりも幅が狭い分、少し揺れが大きかったが、谷瀬の吊り橋のような怖さを感じるような揺れではなかったので、途中の景色を楽しむ余裕は十分にある。というか「九酔渓」や「震動の滝」を手軽に見られるようにするというのが、架橋の目的だったとのこと。中村エリアから対岸の北方エリアに渡って、少し先にある白鳥神社まで行ってから、帰りは吊り橋の撮影スポットを辿る。再び橋を渡ってバスに戻り、昼食場所のホテル「花山酔」に向かう。

名犬平治

集合時間までは自由行動だったので、食後は館内の温泉に入ってから付近を少しだけ散策。長者原はくじゅう登山口で、晴れていればくじゅう連山が見えるはずだが、今日は曇りなので手前の低い山までしか見えない。バス停近くにあるのが名犬平治の銅像と墓。映画「奇跡の山 さよなら、名犬平治」に登場する犬のモデルとなった日本初のガイド犬であるが、中島みゆきファンなら映画を見ていなくても「誕生」が主題歌の、と言えば分かるはず。その向こうにあるタデ原湿原にも行ってみたが、さすがに残り時間が少なくなっていたので、キンポウゲの咲く入口だけ見てからすぐさまバスに引き返す。

くじゅう花公園

「やまなみハイウェイ」をさらに進み、牧ノ戸峠を越す。こちらも久住山の登山口で、山開き前でも既に多くの車が停まっていた。晴れていれば山肌がミヤマキリシマの赤紫色に染まっているのが麓からでも分かるそうなのだが、この天気では森林限界より上はすっかり雲に覆われているので、中腹にぽつりぽつりとわずかに咲いている見られる程度である。阿蘇外輪山の北谷に差し掛かっても、阿蘇山はうっすらと輪郭が確認出来る程度だったが、5年前の秋に九州横断バスでこの辺りを通った時は快晴だったので、景色については今回見られなくてもそれ程残念という訳ではなかった。一旦麓近くまで降りてから上り坂に転じ、くじゅう連山の南側に回り込んで「くじゅう花公園」へ。入口近くの「カントリーガーデン」を抜けてビオラの花で覆われていた。さすがに「シバザクラの丘」に花は残っていなかったが、「ひだまりの丘」では金魚草が、「そよ風の丘」ではポピーが満開になっていた。ビオラや金魚草は色で塗り分けられたようになっていたが、ポピーの方は白と黄色とオレンジの混植となっている。「四季彩の丘」の大部分は「春彩の畑」と称したパッチワーク花壇となっていて、ネモフィラの空色、ダイアンサスの赤、クリサンセマムの白と色とりどりの花が咲き競っていた。ようやく一部が咲き始めた「ラベンダー畑」、クレオメ花壇予定地の「彩りの丘」を最後に駆け足で巡ってから、集合時間の少し前にバスに戻る。

帰りも牧ノ戸峠と長者原を通ったが、相変わらず山は雲に隠されていて、時々雨も降っていた。由布院で途中下車して後から路線バスで戻るためのクーポンも用意されていたが、そのまま別府まで乗車を続ける。少しは天気が回復してきたようで、行きには見えなかった由布岳が山頂まで姿を現していた。大分市内に戻って宿で少し休憩した後、夜は現地の知り合いと地元料理の店へ。関アジは勿論のこと、ハモの刺身やキスの天ぷら等を堪能した後は、琉球茶漬けで締める。