2009/06/21(日)

早めに宿を出て、集合場所で予約していたバスが来るのを待つ。やって来たのは濃紺の車体に動物が描かれた「ANA旭山動物園号」。往復で「旅割」を利用すると無料で乗車出来るのだから、利用しない手はない。高速に乗って北へと走るうちに雨が降り出したが、休憩場所の「ハイウェイオアシス砂川」に到着する頃には止んでいた。旭川で高速を降りて郊外に向かい、旭山動物園の東門に到着。レストランが空いているうちに、昼食(もぐもぐタイム?)を済ませてから入園。

オランウータン

旭山動物園を訪れるのは5年前の冬以来2回目であるが、冬場は公開施設が限られていてその後に施設が増えたため、多くの施設が今回初めてとなる。坂を下ってまずは入口近くの「くもざる・かぴばら館」へ。“混合展示”の実践施設であるが、クモザルもカピバラもお昼寝時間のようである。ダチョウやサイを見てから「おらんうーたん舎」に行くとこちらも休憩中だったが、まもなく“もぐもぐタイム”が始まるということでその場で15分待つ。飼育員が説明しながら給餌すると、オランウータンのジャックが檻から手を出して催促するのが微笑ましい。食事が終わるとジャックはおもむろに塔を上り、17メートルの高さを空中散歩して隣の塔へ。途中休み休みの移動だったが、一旦動き出すと速い。やっぱり望遠レンズを持ってくるべきだったかな。

ホッキョクグマ

続いて「ちんぱんじー館」で活発に動き回るチンパンジーを下から横から観察してから、今春出来たばかりの「エゾシカの森」に向かう。こちらは隣の「オオカミの森」と隣接させることで、適度な緊張感を与えるとのことだったが、どちらも昼寝の真っ最中だった。野ウサギの視点の覗き穴“ヘアーズアイ”にも入ってみたが、近くにオオカミはいなかった。爬虫類やフクロウなどの小動物を見てから、「さる山」を経て「ほっきょくぐま館」へ。水面付近に群がる観客が波間から顔を出す獲物に見えるらしく、何度もダイビングしては歓声が上がっていた。アザラシ視点の“シールズアイ”に順番を待って入ってみたら、少し離れた場所に一頭いるのが見えた。隣の「レッサーパンダ小獣舎」から吊り橋があって、レッサーパンダはその先でお昼寝中。暫く待ってみても動きそうもなかったので、「タンチョウ舎」と「もうじゅう館」を早足で見学した後、「ぺんぎん館」に行ったら長蛇の列。“もぐもぐタイム”のため混雑が激しくなっていたようだが、立ち止まらないよう誘導しているとのことだったので列に加わる。10分ぐらいで中に入ると、ダイバーはまだ水槽の中にいたが餌やりは終わっていたようである。相変わらず滑空するようにペンギンが水中を飛び去っていくが、立ち止まれないのでシャッターチャンスは狙えない。水上近くで観察する窓もあったけれど、ショートカットでパスして向かいの「あざらし館」に入る。こちらの名物は円柱水槽で、暫く待っているとアザラシが何度も上へ下へと通り過ぎるのは、アザラシの習性なのかそれとも必ず通るような水路になっているのか。

正門近くの「ととりの村」は、何だか隣の妖精(?)が出て来そうな名前だが、大きな網の中に入って鳥を観察する施設。水辺のハクチョウやカモを見てから外に出て、帰りは北側を回って東門に戻る。途中の「ワシ・タカ舎」は手前にオオワシがいたので、もしやと思って順に見て行くと、遠くを見るツンドラの鳥、オジロワシがちゃんといるではないかい。その名の通り“尾が白い鷲”であるが、オオワシの方は尾以外にも白い部分が多いので、より正確には“尾だけが白い鷲”なのかもしれない。再び「くもざる・かぴばら館」の前を通ったら、今度はどちらも動き回っていた。出口すぐの売店で公式フィギュア「カプセル・ズー」を一個買ってみたら、アザラシバージョンだった。迎えに来たバスに乗って動物園を後にする。天気はすっかり良くなって暑いくらいである。

スーパーカムイ

<バスは旭川を出ると美瑛、富良野に立ち寄ってから札幌に戻ることになっているが、それだと帰りの飛行機に間に合わなくなるので事前申込の通り旭川駅で下車。予約よりも1時間前の列車に間に合う時間だったが、指定席は満席だったので駅近くに見付けた紅茶専門店で休憩。ケーキセットでミルクティーを注文すると、ミルクは50円追加となる代わりに日本では珍しいくらたっぷり出て来た。ただコーヒー抽出用のプランジャーポットで出て来たのが何とも残念。発車時間が近付いて来たので、駅に戻って改札に入る。いつの間にか高架工事をしていたんだね。1番線に停車中の特急「スーパーカムイ」に乗車。そういえば789系に乗るのは初めてだったっけ。5両中4両が自由席なので始発駅だと余裕で座れるはずだけど、指定席「uシート」はゆったりとした座席なので自由席よりも快適である。札幌で進行方向を変えて快速「エアポート」となり、旭川を出てから2時間で終点の新千歳空港に到着。

3階でジンギスカンを食べてから、2階で買い物を済ませる。北海道ワインの売り場は、中央に移動していたんだね。専用保安検査場を通ると、そこはすぐラウンジ。ビルの構造上、改装しても広くなった訳ではなさそうだが、椅子の数は増えた模様。あまり時間がなかったので、無線LANでメールチェックだけして一息ついてから、搭乗ゲートに向かう。以前のラウンジ出入り口は出口専用になっていたけれど、その向こうに新しい出入り口が作られていたので、搭乗待合室側からも入場は可能なんだね。機内は満席だったが、羽田にはほぼ定刻通りの到着。気温はそれ程高くないようだが、もの凄く湿気を感じる。秋葉原にはちょうど快速に間に合う時間に着いた。