2010/01/23(土)

朝6時にアラームをセットしていたが、5時頃目が覚めてしまったのでそのまま活動開始。予定より早くつくばを出て羽田入り。今日の搭乗ゲートは最果ての67Bなので、南側の保安検査場を利用。ターミナルビル拡張工事のため、この検査場は来月から閉鎖されるとのこと。空弁を買ってからA320に搭乗。関東平野はよく晴れていて、渡良瀬貯水池の向こうに富士山や日本アルプスを見ることが出来た。機内で空弁を食べた後は少しだけ仮眠。道東の白い大地が見えてきたところで釧路空港に着陸。

到着直後に売店に立ち寄ったら、じゃがポックルが平積みしてあったので驚く。いつも品切れ状態で実物を見たことすらなかったのだけれど、最近は入手し易くなったのだろうか。あるいは土曜日の午前中だから在庫があるだけで、明日の夕方だとまた品切れになっているかもしれないから、買っておくなら今のうちなのかな~と思ったが、かさばる物を旅行中持ち歩くのも面倒なのでとりあえず止めておく。乗る予定のバスはすぐの発車予定だったので、乗車券を購入してからバス乗り場へ。屋外の気温表示は0℃でほぼ無風だったが、遅れているバスを待っている間にじわじわと寒さが伝わってきた。道東の降雪は少なくても一度降った雪は簡単に融けないようで、除雪をした道路を除いてバスの車窓は銀世界となる。釧路空港を出てから2時間と少しで、終点の阿寒湖畔に到着。

雄阿寒岳

バスターミナルのロッカーに荷物を預け、帽子+マフラー+手袋にカイロを加えた重装備で外に出る。国道以外の道路や歩道は雪に覆われていたものの、パウダースノーでそれ程歩き辛くはなかったが、アイスバーンに近い場所もあったので慎重に歩を進める。湖畔に出ると視界が開け、一面の白い雪原が広がる。一年半前に訪れた時はどんよりとした曇りだったが、今日は殆ど雲がない晴天で雄阿寒岳が山頂まではっきりと見えている。湖岸から斜面を降りるとそのまま結氷した湖の上に出るが、その辺りは駐車場になっていたりする。厳冬期だと車で乗り入れても、氷はびくともしないんだね。掲示情報によると氷の厚さは40cm。その上に雪が積もっていて、踏み固めていない所では靴がめり込む。冬の阿寒湖上は「あいすランド阿寒」が営業中で、スノーモービルやバナナボート、ワカサギ釣りなどが体験出来るようになっている。湖岸近くにはその施設が並んでいるので、スノーモービルのコースを避けながら、沖合に向かってえっちらおっちら歩く。周りがほぼ雪原となったところで、立ち止まって周囲の風景を撮影してから湖岸に引き返す。アクティビティには湖上スケートや歩くスケートなどもあったけれど、睡眠不足だし沖縄で傷めた脚がまだ痛むので止めておく。

ボッケ

湖岸近くは立入禁止の場所が多く、出入り口は数カ所に限定されている。これは温泉で暖まった川が流れ込む場所などは、氷が薄くなっているからだそうな。乗船場付近から陸に上がり、すぐ近くの阿寒湖畔エコミュージアムセンターに入る。暖を取りつつ展示を見学してから外に出て、林間の遊歩道を歩いて湖岸のボッケに向かう。100℃近い湯の湧出口は冬でも沸き立っていて、辺りには硫黄の匂いがする湯気が立ちこめている。帰りは湖岸沿いの遊歩道を辿り、凍裂した樹や湖越しに温泉街を見てからエコミュージアムセンターへ。再び体が暖めてからバスセンターに戻り、荷物を取り出してから宿にチェックイン。

氷上フェスティバル

夕方まで部屋でのんびり過ごしてから、館内の温泉を利用。夕食のメインは十勝牛ステーキで、グラスワインがサービスで付いてきた。そのまま寝てしまえば極楽状態だったが、昼間よりもさらに着込み三脚を担いで外に出る。温泉街を少し歩いて湖上に出て、今日から始まる「阿寒湖氷上フェスティバル」の会場に向かう。今週は甘酒が無料サービスとのことだったので、有難く頂いておく。発表された気温はー9℃。風も殆どなく、しっかり防寒してきたので体の方は大丈夫だったが、顔の露出している部分から寒さを感じる。7時半の開場時間に合わせて来たのだけれどすぐにイベントがある訳ではなく、点火式が始まったのは8時になってからだった。花火は8時10分に打ち上げ開始だったので、人のいない場所に移動して三脚を広げる。直前になったら照明を落とすとのアナウンスが入ったので、慌ててカメラをマニュアルモードにしてシャッター速度を4秒にして、オートフォーカスを解除して無限遠に合わせる。花火は沖合から打ち上げるとのことだったので、カメラをそちらの方に向けてセットしたが、実際に打ち上げが始まるまでは正確な場所が分からない。いざ始まってみるとセルフタイマーのタイミングが合わず焦ったが、打ち上げ音を聞くと同時にボタンを押せば、大体収まるようだった。それからも傾いたカメラを調整したり、大型花火が収まる範囲にズームを合わせたりと慌ただしくしているうちに花火は終了。ちゃんと撮れているといいのだけれど。因みに滞在先の宿は高台にあって、案内された部屋は最上階で湖に面した側の端だったので、窓から花火がとても良く見えるのだそうだが、二重ガラスで外側に網目が入っていたので撮影向きではなかった。9時から近くのアイヌコタンで古式舞踊が行われるとの案内があったが、寒くて眠くて疲れていたのでそのまま宿に戻る。温泉で自己解凍(?)してから、早めに就寝。