2010/02/21(日)

気圧の谷の通過により、昨日の夕方から降り始めた雪は今朝もまだ降り続いている。視界はあまり良くなくて帰りの飛行機のことが少し心配になるが、午後から回復するからか運航情報を見る限り特に問題はなさそう。レストランは混雑が予想されるので早めに朝食を済ませ、8時過ぎにチェックアウトしてバスで海洋交流館に向かう。早速「ガリンコ号II」の乗船手続きをしようとしたら、“本日荒天のため港内のみの運航”という掲示が... 窓口でも念を押されたが、ここまで来て他にすることもないので乗船券を購入。さすがにこういう場合は割引運賃になるんだね。

ガリンコ号II

乗船が始まる頃には雪は止んでいた。前回6年前に乗った時はそれ程寒くなく出航後ほどなく流氷帯に入ったので、カメラを構えたままずっとデッキで過ごしたのだけれど、今回は流氷もなく寒さばかりがこたえるので基本的に船室に留まり、時々撮影のために少し外に出てはすぐ戻るというのを繰り返す。岸壁付近には氷が残っていたので、少しだけでも砕氷船気分は味わえたものの、基本的には氷のない港内をぐるぐると周回するだけ。防波堤に近付くと、港外の波が荒いのが容易に判るくらいなのだから仕方あるまい。航行終了前に、オジロワシが氷の上で羽根を休めているのが見えた。

クリオネ

前回は「オホーツクタワー」で下船することが出来たが、今回は乗船場から電気自動車で移動。タワーに入って展望室に上がり、ココアを飲んで一休憩。沖合に流氷があるのが確認出来たが、空が曇っているので写真に撮っても少し判りづらい。地階の窓からは流氷の海を見上げることが出来るのだが、今日は流氷もないし海が濁っているので殆ど何も見えない。各種海の生物の他、「流氷の妖精」クリオネを館内2ヶ所で展示していたが、暗いし小さいし動きが速いので一眼レフでも撮影するのはとても難しい。

流氷まつり

海洋交流館に戻り、乗船場付近に並ぶ氷のオブジェを撮影。屋外に置いてある温度計が示しているのはー4℃。一週間前にいた場所との温度差は30℃近かったりする。館内の食堂で昼食を済ませ、バスが来るまでの時間を利用して近くの流氷まつり会場へ。祭自体は終わっているのだけど、会場に残っている氷で出来たホワイトハウスや巨大滑り台などを見学。天気が回復し日が射すようになったので、外気温はそれ程変わらなくても体感温度は上がってきたようである。「ガリンコ号II」は午後から流氷帯まで航行出来るようになったようだけれど、既に空港に向かう時間になっているし、たとえ時間があったとしてもハイシーズンの休日は予約客で満員のはずである。流氷が間近で見られなかったのは残念だけど、前回はちゃんと見た訳だし、天候ばかりはどうしようもないからね。

バスで空港入りして展望デッキに上がってみると、ちょうど羽田からの便が到着したところだった。札幌便が飛んでいた頃もあったが、現在は羽田便が一日一応拭くするだけなので、保安検査場の列に並んでいれば乗り遅れることはない。紋別出発も羽田到着もほぼ定刻通り。さすがに東京は暖かく感じたが、つくばに帰ったらつくばなりに寒かったりする。