7時前に家を出て羽田に向かう。北ピアのラウンジで休憩した後、売店で空弁を買ってから搭乗。今日は梅雨前線が活発になって西日本方面は雨のようだが、北日本方面は天気が良いので田沢湖や十和田湖、津軽海峡を窓から確認することが出来た。新千歳空港に到着して機外に出ると、搭乗橋で熱気を感じる。6月の真夏日だなんて、この辺りではかなり珍しいのではないだろうか。
空港駅から快速「エアポート」に乗って、新札幌で下車。ロッカーに荷物を預けてから、隣接のバスターミナルに移動。1時間に1本しかないバスだったが、タイミングが良かったので10分と待たずに済んだ。終点の一つ手前で下車して、両側にフキが繁る森の中の道を歩いて北海道開拓記念館へ。北海道の歴史に関する展示を順に見ていくと、結構時間が掛かった。見学を終えて館外の道をさらに進むと、北海道百年記念塔の足下に出る。そう、忘れもしない一年前、入場時間にぎりぎり間に合わなかった、勇者気分でのぼる塔である。2つある入口の1つを選んで階段を上り、8階の展望室までが一般公開の範囲である。23階まである塔全体からするとまだまだ下の方だけれど、展望室西側の窓から札幌市街を、反対側からは野幌森林公園を見渡すことが出来る。展望室内は温室のように暑くなっていたので、写真だけ撮影したらすぐに下に降りる。
バスがすぐに来るようだったら、そのまま駅に戻るつもりだったが、時刻表を確認するとさっき出たばかりで次は55分後。それなら森林公園内を少し歩いて別の路線を利用しようかなということで、園内の散策ルートを歩き始める。札幌としては異様に暑い日でも、関東なら珍しい気温ではなく湿度もずっと低いので、歩くのはそれ程大変なことではない。30分近く掛けて森や野原を抜け、「自然ふれあい交流館」経由で大沢口から公園を出る。そこからバス停までは約10分。こちらも1時間に1本の運転だったけれど、定刻の3分前に到着。結局バスは10分遅れだったりするのだけれど。
新札幌駅構内で散髪を済ませてからロッカーの荷物を取り出し、地下鉄で札幌市内に向かう。大通で下車して、狸小路近くのワインバーへ。3回目だからそろそろ“いつもの店”と呼んでもいいのだろうか。一杯目はイタリアのキアンティ2008で、二杯目はボルドー右岸のChâteau Trimoulet2003(AOCサンテミリオン)。札幌駅近くまで歩いて、航空会社系ホテルにチェックインした後は、疲れていたので早めに就寝。
吉野匠「レイン1 雨の日に生まれた戦士」読了