2010/11/20(土)

成田から国際線に乗る時はいつも、2~3時間前に空港に到着するようにしているけど、今日は羽田からの出発。通常1時間前となっている搭乗手続きの締め切りも、羽田だと40分前になっているので、1時間半前に到着するように家を出る。モノレールの新駅はホームと出発フロアが直結しているので、移動がとても楽。搭乗手続き済ませた後は、あまり時間がないのでそのまま保安検査&出国審査。ラウンジは結構混雑していたが、座る場所はすぐに見付かった。国内線第2ターミナルのラウンジに比べると搭乗口に近いので、飛行機が良く見える。搭乗前にペットボトルの水を買っておこうとしたら近場の店には見当たらず、中央まで戻って上階のカフェテリアでやっと見付ける。やっぱり成田に比べれば店の数が少ないから仕方ないのかな、と思っていたら搭乗口付近の店では売っていたりする。

機内食

今回が初めてのD滑走路からの離陸を体験することとなるが、さすがに滑走路上からは桟橋と人工島の継ぎ目は判別出来ない。上空に出た後は富士山や知多半島、阿蘇山などを見ながら南西への飛行を続ける。シャンパンはDrappieのCarte d'Or Brutという銘柄だったが、今までに飲んだものとの違いはよく判らなかったりする。機内食は近距離国際線だと和洋折衷のワンプレートで、メインを2種類から選ぶことになる。メロウ(銀ムツ)の白ワイン蒸しを選択したので、ワインはブルゴーニュの白、Antonin RodetのPouilly-Fuissé 2008を注文。後から調べたらプイィ・フュイッセがAOC名になっていた。寝不足で酔いが回ったところで、ガイドブックによる予習を一時終端して暫しの仮眠。

約4時間の飛行で台北松山空港(臺北松山機場)に到着。愛媛県の松山空港と紛らわしいが、こちらは北京語だと“ソンシャン”という発音になる。予定よりも早く着いたので、到着ロビーで出迎えを待ってから宿に向かう。松山空港から市街地北部にある宿まで車でわずか10分。台北郊外にある桃園空港と比べるとやっぱり便利である。早めにチェックインして、今回はアップグレードプランということで、最上階のちょっと豪華な部屋へ。部屋を入ったところに大きな机が置いてあったのだけど、それが入口の方を向いているので受付に見えなくもない。休憩がてらネットサーフィンしてから、初日の観光に出掛ける。

行天宮

徒歩で最初の目的地に向かう途中、思わぬところで地下鉄(台北捷運動/MRT)の駅が。あれ、こんなところを走っている路線があったっけ、と思ったら今月開業したばかりの新荘線だった。そこからさらに歩いて行天宮に到着。関羽を祀る関帝廟で、多くの参拝客で賑わう境内には線香の煙が漂い、色とりどりの供物が並んでいた。続いて林安泰古厝に行こうとしたら、博覧会会場の中に囲い込まれていたので、後日出直すことにする。進路を西に転じてMRTの高架を潜り、孔子廟とすぐ近くの大龍峒保安宮を訪れる。前者は言うまでもなく学問の神を、後者は医学の神を祀っているとのこと。この辺りは松山空港への着陸コースの直下になるようで、数分おきに頭上を飛行機が通過してゆく。少し時間調整をしてから早めの夕食として、宿の近くの魯肉飯の店に入る。ガイドブックではセルフサービスの店と紹介されていたが、実際は好みの小皿料理をカウンターで受け取った後、魯肉飯と飲物は席に着いてから注文を聞きに来るようになっていた模様。

士林夜市

一旦宿に戻ってから、シャトルサービスで士林夜市に向かう。台北最大の夜市で、飲食物やファッション雑貨、射的などの屋台や店が狭い路地に所狭しと立ち並んでいる。特に買いたくなるような物はなかったけれど、道に迷わないよう気を付けながら30分くらい見て回る。やっぱり台湾でも店名に平仮名の「の」を入れると、お洒落になるのだろうか。宿まで歩いて帰れない程の距離ではなかったが、MRTは初乗り20元(約55円)なので一駅だけでも気軽に乗れる。券売機でトークン(Token)と呼ばれる円板を購入し、所定の場所に触れて改札口を通り、出札口では専用の返却口に投入するのは、バンコクの地下鉄と同じシステム。夕食が少なめだったのを理由にして、帰り道のコンビニで愛玉を購入。愛玉子というクワ科イチジク属の果物から作ったゼリーで、レモンシロップを掛けて食べると、歩き疲れた体には一層美味だった。宿の部屋には蓋碗があったので、烏龍茶を楽しむ。