2011/01/22(土)

秋葉原でJRに乗り換えると、山手線は運転を見合わせているとのこと。京浜東北線は平常通りということだったが、当然のことながら混雑が予想されるので、一番後ろの車輌に乗り込む。それでもやっぱり混んでいたけれど、平日朝に比べれば大したことはないのだろう。羽田到着時点でプレミアムクラスに空席があったのでカウンターで変更。今回はパソコンを持って来なかったので、ラウンジでは久々にiPod touchでネットに接続。Niftyメールにもスマートフォン対応ページが出来ていたので、操作性が格段に良くなっているが、最初のページで新着メールの有無が分からないのが残念。ANA Sky Webはスマートフォン版にもログイン機能が付いているし~と様々な変化に気が付く。

搭乗口のある南ピアに向かうと、モヒカンジェットとガンダムジェットが近くに停まっていたが、搭乗エリアからだと窓枠が邪魔になるので撮影には適していない。今日もD滑走路からの離陸で、紀伊半島沖までは那覇行きと同じ飛行コースとなったが、そこからは北寄りの進路となり室戸岬と足摺岬の近くを通過。国内線で飲むワインは冷えたままのことが多く、開けたての若いボルドーだと渋くなってしまうのだけれど、リーデルの仕組みに倣って意識的に舌の中央部に流し込んでみたら、渋味が目立たなくなったようである。宮崎上空から九州に入り、霧島の新燃岳から東に噴煙がたなびいているのが確認できたが、既に着陸態勢に入っていたので撮影不可。強い季節風のため少し遅れて鹿児島空港に到着。

鹿児島空港

乗り継ぎに余裕があったので、展望デッキに行ってみると無料になっていた。滑走路の向こうには霧島連山が聳え、良く晴れた空に新燃岳の噴煙が上がっている。航空展示コーナーを見学してから軽めの食事を取り、カード会社ラウンジで休憩。出発30分前に保安検査場に行って、2次元コードが印刷されたeチケットを取り出し、初めての「タッチ&ゴー」をしようとしたら、いつもの習慣でANAの機械にかざそうとしてしまった(汗) 慌てて隣のJALの機械にタッチすると、当然のことながらいつもと違う音がする。搭乗案内票を受け取り、一番奥にある搭乗ゲートに移動。搭乗口でもう一度タッチしたら、何も出て来ないので戸惑う。バスで駐機スポットに移動し、SAAB340に乗り込む。1+2の座席配列で旅客定員は36名。以前アメリカの国内線で乗ったのも同型機だったのだろうか。

ロケット航跡

離陸前後に少し眠ってしまったが、ベルト着用サインが消える前に目が覚めたので、噴煙を上げる桜島を見逃さずに済んだ。薩摩半島と大隅半島の先端を越えたところで、急に雲が増えて海が覆われてしまう。それでも屋久島の宮之浦岳は九州最高峰なので、雲の上に顔を出している。その後も窓の外はずっと雲ばかりだったが、着陸態勢に入る前に機内アナウンスがあり、左後方にロケットの航跡が見えているとのこと。そういえば鹿児島空港ロビーで、種子島からのH2Bロケットの打ち上げを中継するって言ってたっけ。ちょうどそちら側に座っていたので後ろを見ると、確かに噴射の跡が天空に向かって伸びている。すかさず写真を撮ったけれど、さすがに本体は写っていないだろうな。着陸直前に雲の下に入り、島の全景を見ながら喜界空港に着陸。

喜界鶏飯

喜界空港は島北西部の市街地に隣接しているので、宿までは歩いて10分。チェックインして部屋で少しだけ休憩してから、夜までの時間を有効活用するべく、路線バスに乗って出掛ける。島南西部の手久津久(てくづく)で下車して、県道から少し奥まったところにあるガジュマル巨木を見に行く。こんもりとした小さな森に見えていたのがガジュマルで、確かに見上げんばかりの巨木だけれど、近くだと写真に収まり切らなくて、遠くだと他の木も混じって分かり辛かったりする。県道に戻って荒木まで歩き、海岸沿いの遊歩道に入る。大部分は林の中を通ることになるので、海は時々垣間見える程度。でも今日は北風が強くて肌寒いので、風が遮られるのが有難かったりする。海岸は荒涼とした石灰岩が続き、沖には奄美大島が横たわっている。今日の午後は晴れの予報だったのに、結局ずっとどんよりと曇ったまま。サンゴの大岩の上が展望台になっていたので登ってみたけど、やはり景色としては今ひとつ。某サイトでは「さんボ苑」と紹介されていたけれど、3文字目はもしかしなくても変体仮名で「さんご苑」と読むのではないかい。西に向かって開けたこの辺りは夕日の名所らしいのだが、この天気ではぼんやりとした赤い太陽が見えるだけ。ナガラ海岸経由で空港滑走路の西端に出る頃には、辺りは暗くなり始めていたので散策を切り上げる。宿に戻る途中の店で夕食。鶏飯(けいはん)は与論島でも食べたけれど、奄美大島発祥の郷土料理で、鹿児島県本土側にも広まっているらしい。