2011/02/26(土)

家を出る前にニュースサイトを見たら、京急が一部区間で不通となっていたが、浜松町からモノレールに乗ってみると、特に混雑してはいなかった。今日は南ピアからの出発なので、本館南ラウンジ経由を利用。搭乗前にサンドイッチを買って、機内で食べる。襟裳岬を見ながら降下を始め、釧路空港にはほぼ定刻通りに着陸したが、スポットが空くのを待ったため10分以上遅れての到着となった。

連絡バスは飛行機の到着に合わせて出発するので、こちらも十数分の遅れ。釧路駅前で下車して、駅まで少し歩く。券売機で乗車券を購入し改札を通ってホームに行くと、キハ54形の単行列車が既に待機していたので乗り込む。釧路を出て東釧路から釧網本線に入り、釧路湿原の東の縁を北上。白い原野の中に、釧路川が時折見える。茅沼駅は有人駅だった時代からタンチョウの餌付けが行われていて、タンチョウが来る駅として知られているが、停車した時も3羽が給餌場にいた。今回は望遠ズームを持参していたので、レンズを交換して撮影してみたが、停車位置からはちょっと遠かったかも。

SL冬の湿原号

一時間弱で標茶に到着。隣のホームに先に到着していた「SL冬の湿原号」は、まだ機回しを行う前だった。一旦改札を出て、駅前広場をうろついている時に汽笛が聞こえてきたので、柵の外から蒸気機関車の入れ替え運転を見学。通常は標茶方を向いている機関車も、今日は逆向き運転の日なので、釧路方を向いている。つまりは帰りの釧路ゆきが順方向となるのである。天気は良くても気温は氷点下なので、短時間だからと関東並みの防寒対策では寒さが身に染みる。待合室に戻って携行食を囓っているうちに、改札が始まったので2番線に移動。客車5両に緩急車を加えるとホーム有効長ぎりぎりになるようで、さすがに途中駅では一部の車両しかドアが開かなかった。廃止になった標津線の起点標が残るホームには、鐘があって乗車前の客が時折鳴らしてゆくが、実は発車の合図に使っていたりもする。指定の座席は進行方向で湿原とは反対側だったけど、そちらの景色は来る時に見たから問題なし。SL列車も乗ってしまえばただの客車と思いつつ、鳴り響く汽笛やたなびく煙に旅情を感じる。帰りの萱沼駅にいた5羽のタンチョウは、車内のネイチャーガイドによると2組のつがいと独立前の子供だそうな。緩急車ではネイチャー講座を2度開催していたけど、混んでいそうだったので止めておく。通常の列車よりも時間を掛けて釧路に到着。隣のホームに回って撮影した後、駅を出て宿にチェックイン。

幣舞橋の夕日

当初は夕食まで宿で休憩しているつもりだったが、防寒対策をして夕日の名所だという幣舞橋まで歩く。夕方になってさらに気温が下がり、所々に残った雪が凍っているので少し歩き辛い。夏場なら大した距離じゃないのだけど、天気が良いのは冬場の方だからね。橋には夕日を見に来たと思しき人が数名、カメラを構えている。西側の欄干の大部分が工事中だったので、川岸に降りて沈みゆく夕日を眺める。水平線近くには薄雲が掛かっていたものの、太陽を隠す程でもない。風のない穏やかな日とはいえ、氷点下の屋外にじっとしていると寒さを強く感じるようになり、何よりカメラを操作する手がかじかんできたので、完全に沈み切る前に退散。夕食の時間帯には少し早かったけど、一旦宿に戻ってしまうと出直すのが億劫になりそうだったので、駅構内の食堂で野菜粥を食べてから帰る~という訳で今回も炉端焼きの店に行き損ねたのである。