2011/02/27(日)

釧路湿原

宿をチェックアウトして、迎えの車に乗って釧路湿原の自然観察ツアーに参加。冬場は2回目となる今回の目的は、前回見損ねたオジロワシ! といってもそう都合良く姿を見せてくれるものでもないので、出現しそうな場所を順に回ることになる。まずは釧路湿原駅近くの細岡展望台へ。冬の道東は晴れの日が多くても、今朝は曇っていて視界もあまりよくない。展望台から釧路川が蛇行する湿原を見渡すことは出来るが、遠くの雄阿寒岳や雌阿寒岳は見えない。そして眼下に広がる湿原の畔の樹に、オジロワシが巣を作っていると教えて貰う。スコープを覗くと、枝に留まっている鷲の姿が。尾が白いのは判りづらいが、オオワシだと肩が白いのが目立つはずなので、間違いなくオジロワシである。暫く見ていると樹の中央の巣らしき構造の中で動く姿も見分けられる。ここぞとばかりにズームレンズを使ってみたけど、400mm相当でもトリミングが必要なくらい遠かった。

タンチョウ

もう少し近くで見られないかと、塘路湖畔や林道にも入ってみたけれど見付からず。コッタロ湿原に入って、木の枝に留まる鷲を見付けたと思えばオオワシ。こちらの方が模様がはっきりしていて嘴の色も鮮やかなので、被写体向きなのかもしれないけれど、中島みゆきファンとしてはやっぱり歌に出て来るオジロワシが見たいものである。さらに近くでもう一羽いたけれど、残念ながらそちらもオオワシ。フクロウの出没地点にも行ってみたけれど、姿は現さず。その代わり川で餌を探すタンチョウを目撃。この辺りを縄張りにしている番だそうで、そういえば給餌場以外でタンチョウを見るのは初めてだったりする。それにしても水に浸かるタンチョウは白鳥に見えなくもない。

オジロワシ

湿原を出て塘路湖畔で休憩した後、折角だからと上りのSLを近くで見に行くことになったが、途中でオオワシに続いてオジロワシを発見。木の上に留まる亜成鳥で、望遠レンズを使って撮影しているうちに、飛び立って上空を何度か旋回。ピントが合わせ辛くあたふたしてしまったが、可能な限り多く撮ったので、一枚くらいは良い写真があるのではないかと期待しておこう。オジロワシが飛び去ってもまだSLには十分間に合う時間だったので、塘路駅近くの見通しが良い場所へ。今日はあちこちの尾根筋に“撮り鉄”の人々を多く見掛けたが、当然線路近くにも陣取る人々もいる。早くから来ている人の邪魔にならない場所を見付けて、塘路駅を出発する列車を待ち構える。今日は逆向き重蓮のはずだったけれど、予定が変わったのか機関車は逆向きの一両だけだった。

釧路駅前で車を降りてさっさと空港に移動しようと思ったら、次のバスは1時間後だったので、駅構内のパン屋で軽く食べておく。空港に到着して売店に行くと、平積みのじゃがポックルの隣に、じゃがピリカが1箱だけ残っていたので迷わず購入。屋上デッキから赤いMD-90や青いDHC8-Q400を撮影してから、待合室で時間調整した後、搭乗前に食事を済ませる。機材変更により搭乗機はA320ではなくB737-600。離陸も着陸もほぼ定刻通り。羽田に着くと気温がかなり高くて、セーターを脱いでしまった。つくばに帰った時もまだ暖かかったが、明日は冷え込むらしい。

ロビン・ホブ「黄金の狩人(道化の使命1)」読了