2011/05/08(日)

ノートルダム大聖堂

フライトは夜なので日中の時間を有効活用すべく、チェックアウトの後宿に荷物を預けてからメトロ4号線でシテ(Cité)に出る。地上に出たところは普段なら花市が開かれているのだけど、日曜日は休みで代わりに小鳥の市になっている。シテ島(Ile de la Cité)の中を散策して、“新しい橋”という意味だけど実はパリで一番古い橋であるポン・ヌフ(Pont neuf)まで行ってから、ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)へ。鐘楼見学開始の少し前だったが、既に行列が出来ていた。30分くらい待ってようやく中に入れたが、階段を少し登った先に土産物店のある部屋で一旦待機となり、再度案内があってから螺旋階段を登り続ける。南北の塔の間のテラスに出ると、シテ島を中心とした展望が広がる。少し奥まった所にある鐘を見た後、南側の塔の上まで登るとサン・ルイ島(Ile Saint-Louis)側の景色も見られる。前回も同じ場所から眺めた景色だけれど、9年ぶりだと新鮮に感じる。当時はまだアナログカメラだったので、写真も今ほどは撮っていないしね。帰りは南側の階段を降りて外に出る。続けて聖堂内部に入ろうとしたらかなり長い行列が出来ていたが、順調に進んでいるようだし、出直しても列が短くなっているとは限らないので、そのまま並ぶと5分も掛からなかった。

次に訪れたのは、同じシテ島内のコンシェルジュリー(Conciergerie)。元は宮殿だったのが、後に監獄として使われるようになった建物で、名前としては“衛兵詰所”を意味する。周囲の地面を嵩上げしたため、内部は半地下になっている。入口の階段を下りたところにあるのは衛兵の控えの間で、その奥に牢獄が並んでいた場所があり、人形を使って当時の様子を再現している。囚人の中で最も有名なのはマリー・アントワネットで、その独房だった部屋も公開されている。ガイドブックにはセーヌ川右岸から撮影した建物の外観写真が載っているが、外装工事中なのかそちら側はシートで覆われていた。

サントシャペル

昼前になったところで、セーヌ川左岸のサン・ミッシェル広場(Place Saint-Michel)に渡り、シェ・クレマン(Chez Clement)で昼食。ランチメニューからサーモンのグリルをコート・デュ・ローヌのロゼと一緒に注文、ってプロヴァンス滞在中の食事と似てたりして。シテ島に戻って、サント・シャペル(Sainte Chapel)に入るために、裁判所(Palais de Justice)の保安検査を受ける。というのも教会が裁判所の敷地内にあるからである。ゴシック建築の教会堂はステンドグラスが有名で、四方の壁面は全て緻密な彩色ガラスで覆い尽くされている。シテ島ではもう一ヶ所、ノートールダムの地下聖堂にも行くつもりだったが、今日は臨時休業とのことだったので、セーヌ川左岸のクリュニ・ラ・ソルボンヌ(Cluny La Sorbonne)メトロ10号線でセギュール(Ségur)に移動。パティスリー・サダハル・アオキで今度こそお茶しようと思っていたら、セギュール店は日曜定休だった...orz

空港ラウンジ

宿まで歩いて戻り荷物を受け取ってから、モンパルナス駅からエールフランス・バスに乗車。リヨン駅を経由して高速に乗り、シャルルドゴール空港へ。第2ターミナル経由で第1ターミナルに到着した時点で、まだ搭乗手続き開始まで1時間もあったので、地下のスタバで休憩。チェックインを済ませてから出国し、免税店で菓子類とワインを買う。ブルゴーニュも1本くらいは買ってみようと思いつつ、どうやって選んだらいいのかよく分からないし、なんとなく良さそうな物のも見付からなかったので、結局ボルドーの白(ソーテルヌの貴腐)を1本と、マルゴーとオーメドックを1本ずつ購入。エレベーターでレベル4からレベル11に上がって、スターアライアンス共通ラウンジへ。今回は帰りをアップグレードしたので、受付と同じ階にあるファーストクラスラウンジに案内される。直接比較した訳じゃないけど、利用客が少なくて静かなのを除けば、恐らくビジネスクラス用とあまり変わらないようである。ワインはやっぱりボルドーの村名AOCがあったけど、搭乗後も飲むので控え目に。

出発30分以上前にラウンジを出てレベル4に降り、ドーナツ形ターミナルを3分の1周してから長いエスカレーターに乗ってサテライトに向かい、保安検査を済ませてようやく搭乗待合室に出る。搭乗後はキャビンエアに着替え、新聞を読みながら離陸を待つ。機内食の前菜はキャビアを定番のKrug Grande Cuvéeと一緒に。主菜は牛フィレのソテーとChâteau Léoville Poyferré(ACサンジュリアン)の2007。折角ファーストクラスに乗ったのだから、普段気軽に飲めないような高価なブルゴーニュの赤を試す絶好の機会になったはずなのだけど、料理と好みに合わせてやっぱりボルドーの赤を頼んでしまう。チーズプレートとデザートの後は、ベッドにした座席でさっさと就寝。