2011/06/05(日)

朝早くチェックアウトして、「のぞみ」で名古屋に移動。ロッカーに荷物を預けてから、あおなみ線の終点の金城ふ頭に出て、今春開業したばかりの「リニア・鉄道館」へ。着いたのは開館時間の20分前だったが、既に入館待ちの行列が出来ていた。開館直前に建物内の待機場所に移動し、開館後暫くしてから動き出した行列に乗って切符を購入して入館。入ってすぐのところに、リニアモーターカー(MLX01)と新幹線試験車300X(955形)と、C62蒸気機関車と3世代の鉄道車両が並んでいる。リニア車両の中にも入ってみたが、新幹線と飛行機を足して2で割ったような内装だった。

リニア鉄道館

奥にある広大な展示スペースには、戦前のモハ1形電車やED11形電気機関車から近年の300系新幹線までがずらりと並んでいる。珍しいところでは蒸気動車のホジ6005がある。多くの車両が内部見学可能になっていて、在来線特急車381系や0系新幹線、2階建て新幹線の100系の中に入って懐かしむ。日本各地にある鉄道博物館・資料館にある保存車両は、塗装や内装がくたびれている場合が多いけど、ここは新規開業に合わせて補修したばかりなので、どの車両も新品のようにぴかぴかである。奥の方にはキハ82やサロ165、マイネ40などの車両が並んでいたが、前面側からしか見ることは出来ないようになっていた。

見学の途中でジオラマの運転時間が近付いて来たので、会場に行ってみると待ち時間なしで入ることが出来た。中央にある駅のモデルは勿論名古屋で、駅ビル群や名古屋城の模型も並んでいる。運転が始まっても解説のアナウンスはなく、一日の進行に合わせてただ粛々と列車が走るだけだが、よく見るとあちこちに細かい芸が仕込んであるので目が離せない。例えば自動車の一部も道路を走ったり、自動車工場では溶接の火花が点滅したり、夕方になるとロックフェスティバル会場ではアーティストの人形が動いたり、深夜には保線作業員が現れて「ドクターイエロー」を迎えたりする。当然のことながら車両はJR東海が保有している物なので、在来線は全体的にオレンジ色。

地下鉄桜通線

昼食はサンドイッチを買って、指定飲食場所の一つである屋外展示の117系車内で食べる。オリジナル塗色に戻された車両は、関西地区でも新快速として走っていたのでこれまた懐かしい。残りの展示もざっと見てから外に出て、あおなみ線で名古屋に戻り、地下鉄桜通線に乗り換える。今年3月に野並-徳重間が延伸開業したので、その区間を乗りに来るのが今回の主目的の一つ。ということで終点の徳重まで行って、一旦地上に出てからすぐに次の列車で引き返す。これまで毎年数路線ずつ新規・延伸開業があって、その度乗りに行っていたけれど、3月の桜通戦と九州新幹線の後は暫くの間開業予定はない。

スタンホペア

帰りは新瑞橋で乗り換えて矢場町で下車し、駅近くの「ランの館」へ。屋外の庭園を先に見学してから温室に入る。室内には名前の通り各種のランが咲いていたが、先日新聞で紹介されていた濃厚な香りのスタンホペア(1つの花が咲くのは3日間)もまだ咲き残っていた。続いて栄のApple Storeで買い物をした後、ラシックにある「フォートナム・メイソン」でアフタヌーン・ティーで休憩してから茶葉を購入。同じフロアに「エノテカ」があったので寄ってみたら、先日ボルドーで訪問したシャトー・ドーザックの2007のフルボトルと2005のハーフボトルがあったので、勢いで両方買ってしまう。その後、栄の地下街から混雑する東山線に乗って、名古屋に戻って地下街や駅ビルを歩いたが、どこもかしこも節電モードのため汗だくになってしまった。なんだかんだで荷物が多くなってしまったので、キャンペーンのためメタボになっているナナちゃんを見に行くのは止めて、窓口で早い列車に変更してから荷物を取り出して新幹線ホームへ。さすがに「のぞみ」の車内は蒸し暑くなかった。

つくばに着いた頃は小雨が降り出していたが、帰宅後暫くすると大雨となる。今回傘は持って行かなかったので、当初の予約通りの列車に乗っていたらずぶ濡れになるところだった。