朝起きた時は本格的な雨が降っていたけど、出掛ける頃には小降りになっていた。羽田入りして空弁を買ってから搭乗。離陸直後に一面雲に覆われた都心から、唯一姿を表しているスカイツリーを見掛けたが、ベルト着用サイン消灯前だったので撮影出来ず。今週末は全国的に天気が悪く、ずっと雲の上を飛び続けて北に向かう。
函館空港に到着し、バスで市街地に移動。函館駅前でバスを降りると、雨は本格的に降っていた。駅構内のロッカーに荷物を預け、再び駅前広場を通って市電乗り場へ。函館どっくゆきに乗車して、末広町で下車。基坂を上って、元町公園内にある函館市写真歴史館に入る。明治時代の木造建築は旧渡島支庁庁舎で、１階が観光案内所、２階が写真歴史館となっている。雨宿りも兼ねて、各時代の写真機や昔の写真版を見た後は、風雨の中、高台の道を歩いて八幡坂から港を見下ろす。映画やドラマにも良く出て来る場所で、今日は雨で対岸の街並は霞んでいるものの、街路樹が色付いて彩りを添えている。
一つ隣の大三坂の上には、３つの宗派の教会が集まっていて、まずはハリストス正教会へ。祭壇の後ろの壁にイコンが並ぶのは、ヘルシンキで見たのと同じ様式。続いてカトリック元町教会を訪れると、こちらは西欧で良く見掛ける様式。聖ヨハネ教会は聖公会系で、建物としては３つの教会の中で一番新しく、内部は非公開となっている。「チャチャ登り」と呼ばれる急坂を上って、高台からの景色を眺めてから、元町公園に戻って旧函館公会堂を見学。かなり大きな洋館で、２階は舞台とホールになっている。テラスに出れば、雨に煙る港町を眺めることが出来る。
基坂の途中の旧イギリス領事館にあるティールーム「ヴィクトリアンローズ」に入って、アフタヌーンティー休憩。末広町駅から一往復するコースを取ったのは、食べる時間を調整するためだったりする。一人で注文しても２段重ねで出て来たが、日本では標準的な分量。館内と庭園を見学してから、市電通りを通り越して海辺に出て、西波止場経由で赤レンガ倉庫群へ。店舗となっている幾つかの建物の内部を見て回った後は、風雨が弱まっていたので函館駅まで歩いて戻る。荷物を取り出して駅前の宿にチェックイン。午後の中途半端な時間に食べたので、夜はコンビニで軽食を買って済ませる。
