今週末は2日とも雨の予報だったのが、今日は回復傾向に変わったので、宿を早めに出て初発の特急「スーパー北斗」に乗車。隣の五稜郭に停車した後は、七飯から支線(通称:藤城線)に入り、分岐駅の大沼を通過するとすぐに片面ホームの大沼公園に到着。駅前広場に出て湖畔に向かうと、雨が降り始めたので傘を広げる。折角紅葉が見頃なのに、天気が良くないのは残念だけど、その分寒くないのが有難い。すっかり色付いた林の中の遊歩道を歩き、橋を渡って小さな島を巡る。大沼の湖面の向こうには駒ヶ岳の雄大な姿が見えるはずだが、さすがにこの天気だと雲に隠されている。それでも雲の下に見えている山肌は、紅葉で燃え立つような色合いになっている。天気が良ければ遊歩道を一通り歩いたり、隣の小沼まで足を伸ばしたりするところだけれど、雨は止んだものの相変わらず曇ったままなので、線路沿いの道を歩いて駅に戻る。改札口横の掲示板によると、上り特急は「鹿の影響で5分遅延」となっていたが、特に急いでいる訳ではないので問題なし。帰りは大沼から本線回りとなるが、新函館となる予定の渡島大野駅付近では、新幹線の工事が進んでいた。
函館駅前から市電に乗って、五稜郭公園前に移動。電停から少し歩いて五稜郭タワーへ。とりあえず少し早めの昼食ということで、2階にある五島軒の「函館カレーExpress」でスープカレー。食後に1階に下りると、ちょうど五稜郭タワーのキャラクター「GO太くん」の登場時間で、さりげなくカメラを向けるとポーズを決めてくれた。入場券を買って、エレベーターで展望台に上がると、眼下には五稜郭の全景が大きく広がっているが、距離が近いので広角側にしても画角に収まらない。5年前に出来た新タワーは高さ98メートルだから、60メートルだった旧タワーよりかなり高くなっているのだけどね。エレベーターで下に降りた後は、2階でジェラートを食べてから、堀を渡って五稜郭の内部に入る。
土手に登ったりしながら中央部に向かい、昨年復元されたばかりの箱館奉行所を見学。復元されたのは3分の1に相当する部分で、建物はまだ真新しいけれど、図面や写真等から当時の材料と工法を極力再現してあるので、時を経るにつれ風格が出て来るのだろう。なお元の奉行所が存在したのは、幕末から箱館戦争までの、ほんの数年間だったとのこと。天気はさらに回復して晴れ間さえ出るようになったけれど、そろそろ帰途に就くことにする。函館駅前に戻って、「函館はいから號」を待ち構えて撮影してから、バスで空港入り。土産を買ってから、搭乗前に早めの夕食も済ませておく。羽田到着は20分以上遅れたけど、高速バスにはぎりぎり間に合う。