2012/03/12(月)

Le Haut-Médoc de Giscours(ACオーメドック)の2008を開ける。最近飲んだものとはビンテージ違い。エリジオンを起こして"l'haut*"とならず"le haut"と綴ることから分かるように、“有音のH(アッシュ)”である。ラテン語由来のHはかなり早い段階で発音されなくなったため、"l'histoire(歴史、物語)"のように母音で始まる語と同じ扱いを受けて“無音のH”となるが、外来語由来のHは数世紀前まで発音されていたので、"la hache(斧)"のように“有音のH”となっている。ただし現在では発音されず、“あたかも発音されるかのように振る舞う”というから話はややこしい。そして"haut(高い)"はラテン語"altus"に由来するはずなのに“有音のH”となっているのは、ゲルマン語の影響(例えばドイツ語の"hoch"、英語の"high")で本来はないはずのHが語頭に付いてしまい、それが数世紀前から発音されなくなったというから、さらに話がややこしくなる。

アブラナとハクサイとカブは利用部分が異なるものの、実は同一種の変種に過ぎないということは知っていたけど、調べてみるとミズナ、コマツナ、ノザワナ、チンゲンサイもアブラナ等と同じ植物の変種だった(驚)