朝早く空港入りした時点でプレミアムクラスに空きがあったけれど、衝動的アップグレードは止めておく。見慣れない外国の飛行機が停泊していたが、写真に撮って後から確認したところ、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムとインドシナ諸国の機材だった。日本で首脳会議をしていたということを、翌日報道で知る。
飛行機で北に向かうと眼下には雲が広がっていたが、雪が残る山地が垣間見える。白く冠雪している鳥海山や、十和田湖の向こうに岩木山を見ながら海峡を越え、新千歳空港に着陸。平野部の雪は殆ど融けているようだった。地下に降りて快速「エアポート」のuシートの指定券を取り、ホームで駅弁を調達してから乗車。そういえば「鮭といくらの親子飯」を食べるのは随分久しぶりかな。食べるのは勿論、発車後地上に出て窓の外の景色が見えるようになってからだよね。土手のあちこちに顔を出している薄黄緑色は、フキノトウなのかな。
札幌駅のロッカーに荷物を預けてから、地下街を延々歩いて地下鉄東豊線乗り場へ。福住ゆきに乗り、4つ目の豊平公園で下車して、同名の公園に向かう。南門から入って、屋外の花を探してみると、サクラソウやクロッカス、キクザキイチゲなどが見付かったけれど、今回の目的であるエゾエンゴサクはどこだろう。今年は全体的に開花が遅れているので、まだ早過ぎたのかなと思っていると、野草園に咲き始めの群落を見付ける。同じ空色でも、個体によって微妙に色合いが異なる。同じ区画にカタクリも沢山つぼみを付けていたけれど、残念ながらこちらは開花前。一番状態の良いエゾエンゴサクが木の陰に入っていたので、入口近くにある「緑のセンター」の温室内のパンジーやチューリップを見学。野草園に引き返し、日なたに出ていたエゾエンゴサクを撮影し直してから、西門経由で地下鉄の駅に戻る。
大通で東西線の宮の沢ゆきに乗り換え、3つ目の円山公園で降りる。「六花亭」円山店でワッフルを食べて休憩してから、すぐ近くの円山公園に入る。ここにもエゾエンゴサクが咲くという情報があったのだけど、園内はとても広くて咲いていたとしてもどこなのかよく分からない。適当に歩き回って、二十数年ぶりに北海道神宮に立ち寄ってから、帰りは円山に登ろうとしたら山頂への道が見付からなかったので、諦めて地下鉄を乗り継いで札幌駅に戻る。後から調べると、エゾエンゴサクが咲くのは、どうやら動物園の近くだったようである。
荷物を取り出してから、駅近くの宿にチェックイン。午後6時前に出掛けたが、いつもの店はイベントで特別営業だったためパス。第二候補の店も何となく入り辛そうで、どこがいいかなと彷徨ううちに空腹感が強くなったため結局、近くの百貨店の食堂街に行ってハンバーグ定食ということになる。夕食時にワインを飲み損ねたため、帰りにコンビニで十勝ワイン「トカップ(赤)」のクォーターボトルを買って、ホテルで部屋飲み。