今日の沖縄本島地方は曇り時々雨の予報だったが、目覚めたら窓の外は時折日が射している。朝食を取ったらすぐに宿を出て、モノレールで空港に向かう。さすがに平日のこの時間だと、空いているな~と思っていたら、徐々に人が増え始める。天気雨の中、那覇空港を出発して西に向かう。途中、窓の下に雲の切れ間に細長い陸地が垣間見えたので、もう石垣島の平久保岬なのかと一瞬思ったが、よく見ると宮古島の西平安座岬だった。隣の伊良部島と下地島は良く晴れていたが、2つの島の北側に円弧を描くリーフが発達しているので、地図で見るよりも一体感があった。平久保岬が見える直前に着陸態勢に入る。旋回しながら高度を下げて、車輪を出していよいよ着陸という時になって、急に違う方向に加速度を感じる。天候が急変して視界不良になったため、一旦上昇して着陸をやり直すのだとか。そういえば石垣市街地は手に取るようにはっきりと見えていたのに、空港は全く見えていなかったな。しばらく旋回を繰り返した後、着陸をやり直す頃には滑走路も目視出来るようになったので、30分以上遅れてようやく石垣空港に到着。
ターミナルを出るとちょうどバスが出たところで、次のバスは20分以上先。それ程急ぐ訳でもなかったけれど、混雑する前に昼食を取っておきたかったので、タクシーで市街地に移動。離島ターミナルで下車し、乗船券を買ってから荷物を預けて表に出ると、雨上がりでとても蒸し暑い。いつものように「まーさん道」でゴーヤーチャンプルーセットを食べた後、商店街でビーチサンダルを調達してから港に戻る。出発10分前になったので桟橋から乗船すると、前の方は揺れるからと薦められるまま後ろの席に座る。寝不足だったので船旅の半分以上は夢の中。
西表島の大原港に到着し、迎えの車に乗って南風見の宿にチェックイン。当初の予定では、そのまま自転車を借りて出掛けるつもりだったが、どう見ても空模様が怪しいな~と思っているうちに雷雨となる。とりあえず宿に留まり、無線LANが使えるロビーにパソコンを持ち込んで、メールチェック。 お、なみふく、でじなみとも第1希望で当選しているではないか(^o^) 暫くすると天気は回復し、青空も一部見え始める。明日は晴れの予報だらか、天気は回復傾向にあることは確かで、空模様を見てもここ暫くは大丈夫そうである。それなら夕食までじっとしているのは勿体ない、ということで部屋に戻って窓から見える海を撮影してから、自転車を借りて宿を出る。
車輪が小さいのにはなかなか慣れなかったけど、新城島を見ながら大原に向かう坂道を下る。大原港近くの日本最南端の信号がある交差点を通り、北に向かって暫く走った後、仲間川を越えたところで内陸に向きを転じる。住宅地から農地を抜け、森林の中に入ると急に道が悪くなる。この先もずっとこの調子かと思ったが、未舗装ながらも凸凹がきついのは一部だけだった。細い道は上り下りを繰り返しながら、全体的には上り調子。雨上がりで蒸し暑いけれど、曇っているだけまだましなのだろう。息を切らしてふと見上げると、ランやノボタンの仲間が目に入る。見本林を過ぎてさらに進み続け、ようやく仲間川を見下ろす展望台にたどり着く。眼下には西表のジャングルの中を蛇行する川。空は曇っているけど、視界は十分。その先にある「ウブンドルのヤエヤマヤシ展望所」まで行ってから、元来た道を引き返す。
帰りは下り調子とはいえ、ところどころで上り坂となり、自転車を押して歩く。持参したさんぴん茶は集落に入る前に飲み切ったので、最初に見付けた自販機で水分補給。大原を出た後のだらだらとした上り坂がきつかったので、押して歩く距離が長くなる。ちょうど2時間で宿に戻り、シャワーを浴びて一休憩したところで食事の時間。レストランは夏まで改装中と聞いていたので、外食になると思っていたら、工事が早く終了したのか夕食も館内で済ませることが出来た。鶏の“西表焼き”とは何かと思えば、西表産の泡盛と黒糖を使った味付け~って早い話が照り焼きってことだね。飲物は泡盛「いりおもて」の水割りで。脚がかなり疲れたので、食後はネットも早々に切り上げて就寝。