2012/06/23(土)

山沿いにまだ雲が残っているけど、今日と明日はずっと晴れの予報。昨日は山道で自転車を漕いで脚が疲れたけれど、一晩寝た後は筋肉痛は持ち越されていなかった。
迎えの車に乗って大原港に行って、停泊していた船に乗り込む。最少催行人数が2名のツアーで、他に申込者がいなかったため、2名分の料金を払うことで成立させたのだけど、その結果、当然ながら貸切状態となる。大原港を出発してから20分と少しで、新城(あらぐすく)島の上地港に到着。埠頭に停泊した船から、シュノーケルとフィンを装着して海に入る。定期船のない小さな島なので、港近くでもミドリイシなどの珊瑚やルリスズメダイなどの魚が沢山。シュノーケルに慣れるのに少し手間取ったが、波も穏やかでプカプカ浮いているだけで珊瑚礁の様々な表情を見ることが出来る。潮の流れも穏やかだったけれど、ところどころ水が冷たいのは昨日までの雨の影響なのだろうか。小一時間程で船に戻り、一旦島に上陸して昼食を取る。

新城島の海

再び船に乗り込んで、次のスポットに向かう。上地島と下地島からなる新城島は“パナリ”とも呼ばれているが、これは西表島から離れているから、あるいは上地島と下地島の間が離れているから、とも言われているようである。2つの島の真ん中に船を停め、午後のシュノーケリング開始。こちらはかなり水深があり、海面に浮かびながら珊瑚礁を見下ろすと、なんだか宇宙遊泳しているような気分になる。小さなクマノミやマツカサウオから大きな魚まで、先程とは違う種類も加わってより一層賑やかである。合間に船に戻って休憩しながら、周囲の景色を見渡す。水深が浅く海の色は鮮やかで、近くには2つの島を繋ぐリーフが見える。梅雨明けで新城島の周辺は非常に天気が良いが、西表島は雲に覆われている。

上地島の集落

シュノーケリングを終え、船で上地港に戻って再び上陸し、シャワーと着替えを済ませてから島内の散策。御嶽(うたき)が多く、立ち入りや撮影が禁止されている場所が多いので、ガイドの案内に従って集落内を歩く。常時住んでいるのは数名程度なので、風の音と鳥の声しか聞こえてこない静かな場所である。昔は島内に小学校があった西表からの水道が敷設される前に廃校となり、過疎化が進んだために集落も一つにまとめたのだとか。今は電気も西表島経由で供給されているとのこと。珊瑚の石垣の間を数分で巡ってから、港近くのクイヌパナという石積みの展望台に登る。波照間や竹富では島の中央に、同様の施設であるコート盛やクスクムリがあったけど、ここでは海辺にあるんだね。脇にある小さな浜を眺めると付近の見所は全てとなり、休憩場所に戻って船の時間を待つ。

ホテルの夕食

帰りは別のツアー客と一緒に大原港へ。宿まで車で送って貰ったところで、一日ツアーが終了。ようやく念願の新城島に上陸出来たけど、脹ら脛周辺が真っ赤に日焼けしてしまった。海に入る時もずっとTシャツを着たままで、顔や首回り、腕には日焼け止めを塗っていたのだけど、脚にまで塗るという発想がなかった結果がこれである。最初は散策時に焼けたのかと思ったが、裏側だけなのでやっぱりシュノーケリング中だよね。2時間と少しといえど、梅雨明けの沖縄の海でほぼじっと浮かんだまだったから、後から思えば当然である。熱を持っている感じだったので、何度も水シャワーで冷やしておく。夕食は今夜もホテル内で。メインのマグロカツ以外は昨夜と同じだけど、外に出るのは大変だからね。明日は超早起きしなければならないので、すぐに飛び出せるよう支度を済ませてから寝に掛かる。