2012/06/24(日)

5時前に目覚ましで起きて、用意していた荷物を持ってロビーに降りる。外はまだ真っ暗で、玄関から出て少し先に行くと、降り注ぐような星が見えるが、空に雲が多くて見えるのは一部だけ。午前5時にやって来た迎えの車に乗り、同じ宿の参加者達を待ってから出発。大原の集落を通り越すと、毎年一度はイリオモテヤマネコを見掛ける~と聞いてずっと目を凝らしていたが、そう簡単に姿を現してくれる訳ではない。後良川の河口に架かる橋を渡った先で車を停めると、急に大粒の雨が降ってきたが、通り雨だったようで程なく止む。雨具のズボンと救命胴衣を着用し、川岸に続く階段を降りて、カヌーに乗り込む。復元力が働くので滅多なことでは転覆しないと分かっていても、シーズン中1人はひっくり返ると聞くと、ちょっと怖くなってしまう。泳ぐ方は問題なかったとしても、カメラの水没がね。かといってカメラを置いて行くのは勿体なかったので、雨具の下の服のポケットに入れておく。これなら少々水を被っても平気だろう。

サガリバナ

徐々に明るくなり始めた中、パドルを操って遡上開始。川の流れや風ほとんどなく、緩やかな上げ潮 に乗ってマングローブの間を進む。1kmくらい遡りマングローブに混じってアダンが現れる頃には、水面にぽつぽつと浮かぶ花が見られるようになる。それらは流されて来た物で、さらに上流に進んでようやく目当てのサガリバナが咲く場所に辿り着く。両岸のところどころに咲く花は、個体によって色が異なり、真っ白なものからかなり赤味の強いものまである。開花シーズンに入ったばかりで、まだ蕾しかない房も多かったが、結構まとめって咲いている房もあった。夕方に咲き始めた一日花は、朝が来ると散ってしまうので、この時間だとまだ咲いているところが見られるのである。風が吹くと、花が水面に落ちるのを見られる時もある。だいぶ明るくなってきたとはいえ、早朝の薄暗いマングローブ林の中は、撮影条件としては厳しい方である。しかもカヌーは惰性で進んでしまうので、どうしても写真がブレてしまう。カメラを片手に、もう片方でパドルを操りながら、花に近付こうと四苦八苦していると他のカヌーや岸に近付き過ぎたり~と悪戦苦闘を重ねながらも、なんとか可能な限り撮影してみる。

後良川河口

帰りの時間になったところで、黙々と川を下り始める。空はずっと曇ったままで、殆ど日が射さなかったが、その分暑くならずに済んでいる。早朝ツアーというのは、サガリバナのタイミングだけでなく、まだ涼しいうちにカヌーを漕げるというメリットもある。河口の橋の袂でカヌーを降りると、ずっと同じ姿勢を続けていたせいで体が凝り固まっていたのを実感。車に戻るとまた通り雨。カヌーに乗っている時でなくて本当に良かった。宿に戻って遅めの朝食を取ってから、帰り支度をしてチェックアウト。大原港まで送って貰って、西表島を後にする。石垣ゆきの船に乗ったら、ツアー客のため上地港に臨時寄港。昨日上陸したのでなければ、降ろして欲しくなるところだった(^o^;)

石垣港

石垣港に到着し、荷物をロッカーに預けてから、「ゆらでぃく」で昼食。その後は竹富島に行けるくらい十分な時間があったのだけど、梅雨明けで屋外はかなり蒸し暑く、何より日焼けのせいで脹ら脛が突っ張って歩き辛かったので、いつものように「メームイ」で名物スペインチーズを食べた後は、離島ターミナルから出ないようにする。といっても館内の写真展を見学したり、屋上デッキからの景色を眺めるくらいしかすることがなく、あとは乗船待合室でぼーっとするだけ。それも飽きた頃、バスで空港入り。といっても小さな空港なので、荷物を抱えたままだと、こちらも搭乗待合室に座っているくらいしかすることがない。ようやく案内時刻となり、搭乗機までバスで移動。次に来る時には新空港になっているのかな。

那覇空港に到着し、早めの夕食ということで、「A&W」でモッツァバーガーとルートビア。土産を買い込んでから、ラウンジで休憩。搭乗開始はほぼ定刻通りだったが、ポケモンなジャンボ機に乗ってから、最終の整備確認中とのアナウンス。大幅に遅れたり欠航になったりしたら大変だなと思っていたら、20分遅れで出発となった。羽田には10分程度の遅れで到着したので、最終バスには間に合ったが、工事渋滞を避けて迂回したので、つくば到着が30分遅くなる。とにかく眠かったので、コンビニにも寄らずに真っ直ぐ帰宅し、PCの電源も入れずに速攻で寝床に入る。