2012/12/09(日)

犬山城

宿をチェックアウトした後は駅のロッカーに荷物を預け、名鉄名古屋から快速特急に乗って犬山へ。西口から城下町地区に出て、堀部邸、磯部邸を見学してから、城へと続く本町通を歩く。突き当たりにある神社を回り込む形で坂道を上って、城の入口に向かう。前回訪れた16年前に駅からどういうルートを通ったにせよ、この坂道を上っているはずなのだけど、天守を見上げる場所以外の記憶は残っていない。犬山城は現存十二天守の一つで、それらの中でも国宝に指定されている四天守の一つとなっている。長らく個人所有だったが2004年から財団法人に譲渡されたとのこと。天守内の急な階段を登って辿り着く最上層からは、縁側に出られるようになっている。縁側は一方通行で歩けるのは東半分だけだが、犬山市街地や木曽川までぐるっと見渡すことが出来る。風が冷たいけれど天気が良いので、眺めは上々。天守閣の麓には四季咲き桜がちらほらと開花していた。

有楽苑

公園坂から小さな川を渡って、有楽苑に向かう。名鉄犬山ホテルの敷地内にあるが、庭園の入口はホテルの入口から対角にあたる場所にあるので、遠回りする感じになる。園内にある如庵は国宝に指定されているが、元は京都に建てられた茶室が東京、神奈川を経て犬山に移築されたのだとか。城を降りた時から急に曇り出したが、園内を歩いているうちに小雨となったが、元庵に面した休憩所で雨宿りするうちにすぐに止む。帰りも大回りすることになるかと思っていたら、まっすぐ北に歩けば木曽川の畔に出られるようになっていた。みぞれが舞う中、丘の上の犬山城を撮影してから、川沿いの道を足早に進む。昼を食べ損ねていたので、コンビニで軽食でも調達するつもりだったが、犬山遊園の駅前にはなかったりするorz

名鉄犬山遊園-新鵜沼間の犬山橋は、以前は道路併用橋になっていて、パノラマカーが自動車のすぐ近くを走る撮影の名所となっていた。12年前に道路専用橋が出来て分離されたが、今でも道路や交差点の不自然な曲がり方から、当時の合流ルートが見て取れる。時折鉄橋を通過する列車を撮影しながら、道路橋に併設されている歩道で木曽川を渡ると、新鵜沼まではすぐである。こちらの駅前にもコンビニはなかったが、長い陸橋を歩いてJRの鵜沼駅の側に行くとようやくコンビニが見付かったので、パンを買って新鵜沼駅の待合室で食べる。

ひつまぶし

昼間の犬山線は下りが快速特急、上りが特急となっているが、直通する名古屋本線内の停車駅が微妙に違うだけで、犬山線内は全く同じ駅に停まる。名鉄名古屋で下車して、名鉄百貨店9階の「まる屋本店」に行ってみると、昼食時間帯でなくても待ち人数は20名を越えていた。さっき軽く食べたところだし、時間にも余裕があったので、ずらっと並ぶ椅子に座って待つ。約50分で店内に案内となった段階でも、「上ひつまぶし(通常サイズ)」と「ミニひつまぶし」のどちらにするか迷っていたけれど、ミニひつまぶしと焼野菜のセットがあったのでそれを注文。

天気が穏やかなら行ってみたいところもあったけれど、午前中で寒さが身にしみたので、書店や東急ハンズで時間調整してから、土産を買ってから早めに新幹線待合室に入る。早い列車に変更出来ればそうしていたのだけど、既に変更済みで払い戻し扱いになってしまうので、予約の列車の発車まで待ちぼうけ。空港と違って構内に時間つぶし出来る場所が殆どないのが辛いところ。さりとて改札外も日曜午後でどこも混雑していたので同じこと。夕方から雪が舞うようになっていたので、列車が遅れないか心配になったが、降り始めでは特に問題がなかったようで、定刻通りの運転。乗換が面倒だったので、東京駅からは高速バスに乗って帰宅。つくばではだいぶ前に散った銀杏の葉も、東京ではまだ残っていたんだね。