昨日と同じ店で朝食セットの「マンハッタン」というのを注文してみたら、オムレツとベーコンと大量のジャガイモにトースト。朝からちょっとヘビィだったかな。
今日は違う路線の地下鉄に乗ってアップタウンに向かい、81丁目(81 St - Museum of National History)で下車。駅を出てすぐのところにあるアメリカ自然史博物館(American Museum of National History)の正面入口に回り、開館時間を待つ。シティ・パスを持っていてもチケットの行列に並ぶように言われたが、列の途中でシティ・パス所持者に、スペース・ショー(Space Show)の予約時刻が記載されたチケットを配っていた。入館して2階から見学を開始。アフリカやアジアのほ乳類の展示に加え、文化人類学の展示が多いことに驚く。時間の都合上、早めに地階のカフェテリアで昼食を済ませてから、1階のヘイデン・プラネタリウム(Hayden Planetarium)の入口に向かう。エレベーターで3階に上がり、指定時間のスペース・ショーを鑑賞。“プラネタリウム”の名前のある施設だが、地上から見た空を投影したのはプログラムの最初と最後だけで、ビッグバンをテーマとして太陽系や銀河系を行ったり来たりと、半球状のシアターとして活用されていた。午後は1階、3階、4階の順に、鳥類、恐竜、森林、鉱物、隕石などの展示を一通り見てから、博物館の外に出ると青空が広がっていたので驚く。朝のうちはまだ曇っていたのに~てゆーか、結果的によりにもよって一番天気が悪い時にヘリコプターを予約してしまったことになるんだね...
折角天気が回復したので、地下鉄でブルックリンに移動。ハイ・ストリート(High Street)で下車して少し歩き、昨夜に続いてブルックリン・ブリッジ・パークから、昼間の景色を眺める。マンハッタンのビル群を、上から下から横から、昼も夜もと、滞在中にこれでもかと見ているような気がする。橋脚に再び近寄ってみたが、昼間見ても梯子は確認出来なかった。中島みゆきが登ったのは裏側だったかもしれないし、あるいはマンハッタン側の橋脚だったかもしれない~と記憶はかなりあやふやだったりする。この辺りからブルックリン橋を徒歩で渡ってマンハッタンに戻ることも出来るのだけど、片道3km以上。今日は既に博物館内で歩き回った後なので、おとなしく地下鉄の駅に向かう。
地下鉄を乗り継いでグランド・セントラル・ターミナル(Grand Ceentral Terminal)へ。地下にあるペンシルバニア駅とならぶ大ターミナルで、こちらは地上に立派な駅舎が残っている。最近改修工事が終わったところで、風格のある建物の内部を見学してから、外観写真も撮影。そこからクライスラー・ビル(Chrysler Building)を通り過ぎて東にまっすぐ進むと、イースト・リバーの手前にある国連本部(The United Nations Headquarters)が見えてくる。テンレビや新聞で見覚えのあるビルと議事堂を確認してから、一旦グランドセントラル駅を通り越してブライアント・パーク(Bryant Park)まで歩く。ビルの谷間にある小さな公園を少しだけ散策してから、再びグランドセントラル駅に戻る。そのまま宿に帰るにはまだ早い時間だったので、地下鉄の6系統で23丁目(23 St)まで移動。元祖“三角ビル”ともいえるフラットアイアン・ビル(Flatiron Building)が目的で、既にエンパイア・ステート・ビルから見下ろしていたけれど、間近から風変わりな形の建物を見上げるのもいとをかし。ブロードウェイ(Broadway)はマンハッタンの都市計画が出来る以前からある道で、市街地の北から南まで斜めに通っている。縦の通りとは鋭角をなしていて、大きな通りとの交わる場所は大概公園になっているが、5番街との交差点の南側は、細長い土地を利用したビルが建っているのである。向かい側のマディソンスクエア・パーク(Madison Square Park)からは、青空を背景に八重桜や新緑の向こうにエンパイア・ステート・ビルが見える。ちょっとした散歩に良い場所である。
地下鉄に乗って宿に戻り、部屋で休憩してから再び出掛ける。ブロードウェイを歩いてタイムズ・スクエア(Times Sauqre)に出る。ここも斜めに通るブロードウェイと7番街(7th Avenue)が交わるところが広場になっていて、いつも大勢の歩行者で混雑している。広場を少し外れた場所にある、喫茶店チェーンでコーヒータイム。ニューヨークといえば、やっぱりニューヨーク・チーズケーキ(New York style cheesecake)だよね。って一切れでもかなり食べ応えがあるので、これが夕食代わりだったりする。間食したところで、近くのマジェスティック・シアターに移動。所謂ブロードウェイ・シアター(Broadway Theater)の一つで、劇場が集中するこの辺りはシアター・ディストリクト(Theater District)と呼ばれているが、道路としてのブロードウェイからは少し西に入ったところにある。指定の窓口で予約していたチケットを受取り、開場時刻を待つ。座席は1階中程で、思ったよりも良い場所だった。演目は「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」。25年のロングランというのは、現在ブロードウェイでは最長なのだとか。ずっと同じ場所で上演を続けているためかセットは大掛かりで、歌も演奏も演出も凄いとしか言いようがない。途中休憩を挟んで2時間半の上演もあっという間であった。
火曜日だけソワレが1時間早く始まるので、終演も1時間早くなる。それでも、いくらサマータイムとはいえ、外に出るとすっかり暗くなっている。夜も賑わいが続くタイムズ・スクエアを撮影してから、ブロードウェイを歩いて宿に帰る。3日連続で深夜まで出掛けるなんて、普段の海外旅行とは大違いである。到着の翌日こそ時差の影響が出たものの、連日めいっぱい観光しているうちに、気が付けばすっかりこちらの時間に馴染んでいる。東向きに移動すると時差ボケがきついはずなのに、意外と楽に移行出来たのは、毎日歩き倒しているせいなのだろうか。それとも11時間も時差があると、東向きも西向きも関係なくなるのだろうか。とりあえず眠いのでさっさと寝て、難しいことは帰国してから考えるとしよう。