2013/08/12(月)

特急はくたか

今日から節電のための輪番休業~ということで、駅弁を購入してから「MAXとき」に乗車し、2階席からの眺めを楽しみながら北に向かう。時間の都合上、駅弁は下車30分前に食べる。越後湯沢で降りて、大挙して在来線ホームに向かう波に揉まれながら、停車中の「はくたか」に乗り換える。六日町からほくほく線に入り、十日町を経て犀潟から信越線を少し走って直江津に停車。ここからJR西日本の北陸線となり、次の糸魚川で下車すると、すぐ近くに完成間近の新幹線ホームが聳えていた。

フォッサマグナ博物館

新幹線開業に向けた工事のためか糸魚川は仮駅舎で営業中で、構内にコインロッカーがなかったので、近くの物産館「ヒスイ王国館」に荷物を預ける。糸魚川市内の観光施設を結ぶバスが運行されているのだけど、土休日のみなので平日の今日は使えない。最初の目的地は駅から3kmと少し遠いけど、最高気温は30℃程度で猛暑の関東からすると涼しいくらいということで、山の方に向かってすたすたと歩き始める。住宅地を抜けてトンネルを潜ると、道は未舗装に変わる。木立の中だと涼しくていいやと思っていたら、さらに道幅が狭くなって気が付けば山道に入っていた。今更引き返すとかなり遠回りになるし、地図では道が繋がっているはずだからと、頑張って歩いていたら美山公園の吊り橋近くに出る。そこからは園内の案内標識に従って、ようやく「フォッサマグナミュージアム」に辿り着く。

フォッサマグナは、ハインリッヒ・エドムント・ナウマンによって名付けられた、東北日本と西南日本を分ける地溝帯。糸魚川静岡構造線(糸静線)と混同されることがあるけど、フォッサマグナは線ではなくて面で、糸静線はその西端に過ぎない。館内の鉱物や地質、翡翠(糸魚川の特産品)の展示や「ナウマン博士の部屋」を興味深く見学していたら、予想よりも滞在時間が長くなってしまったけど、折角なのでと近くにある長者ヶ原考古館と遺跡公園も見学。翡翠は日本各地から出土していても、どこで生産されていたのか不明だったのが、この遺跡で加工途中の翡翠が見付かったため、糸魚川産と認定出来たのだとか。当初は美山公園展望台まで行くつもりだったが、時間がないのでそのまま次の目的地に向かう。

翡翠園

高速道路に架かる橋を渡って、サービスエリアの裏手から急坂を降りることになったが、今度はずっと車が通れる舗道が続いていた。ちょうど降りた先にあるのが「翡翠園」で、その名の通り翡翠の原石を配した日本庭園。まずは翡翠加工品が展示されている園内の「ひすい美術館」を見学してから、園内を散策。今の季節はサルスベリが咲いていたが、サツキや枝垂桜もあるので、それぞれの花の季節は見事なのだろうな。近くにある「谷村美術館」にも行くつもりだったが、閉館時間に間に合わなかったので、そのまま「ヒスイ王国館」まで歩いて戻る。館内の店を見て回ってから荷物を取り出し、特急「はくたか」に乗って直江津に移動。現在は特急が頻繁に走っている区間だが、北陸新幹線延長開業後は第3セクターに移管される。

直江津駅前の宿にチェックインして、部屋で少し休憩。ガイドブックやネット検索で適当な店が見付からなかったので、少し離れたショッピングセンター内のファミレスで夕食。今は真夏だけど、商店街の雁木(雪よけの屋根)を見て、雪国に来たことを実感。歩き回って疲れていたので、夜は早めに就寝。