2013/08/15(木)

トキの森公園

宿をチェックアウトした後は、両津港ターミナルに荷物を預け、今朝も観光バスに乗車。最初に下車したのは「トキの森公園」。最後の国産朱鷺のキンやミドリの剥製のある「トキ資料展示館」を見学してから、隣接する「佐渡トキ保護センター」で、中国から移入後に数が増えつつある朱鷺を観察。運が良ければガラス越しで間近に見られるそうだが、訪れた時には反対側の遠くの方で数羽が動くのが見えるだけだった。その後は根本寺、真野御陵に続いて、佐渡歴史伝説館を訪れる。色んな時代の出来事を次々とロボットが物語っていくのだが、一つの場面が終わらないと次の場面が始まらないようになっていて、場面と場面の間をちょこちょこ歩いて移動しなければならない。昼食は館内の食堂で鍋料理。エアコンが入っているとはいえ、真夏にはちょっと厳しいかも。

佐渡金山

食後はすぐ近くの尾畑酒造で見学と試飲。佐渡は京都の町家のように細長い家が多いそうだが、ここも表通りから裏手まで、店舗や醸造所、倉庫などが続いている。その後は真野湾を離れ、島の北側にある佐渡金山へ。坑内の見学コースは江戸時代と明治時代に分かれていて、初めての人向けという前者を選択。真夏日の地上と比べると、中は肌寒いくらいにひんやりとしている。要所要所に手掘りの採鉱が盛んだった当時を再現した人形が配されている。外に出たところにある資料館を見学した後、集合時間まで少しあったので、坂道を少し登って、さっき車窓から見た露天掘りで切れ込みが入った山を見に行く。

尖閣湾

今日最後の観光は尖閣湾の遊覧。バスから船に乗り換えて、奇岩の立ち並ぶ海岸線を眺める。右側の窓際に座ったので、往路はずっと景色を楽しむことが出来たが、窓の色が濃いため写真が色かぶりしてしまう。それなら向きを転じる帰路は、外から写真を撮ろうかなとデッキに出てみたら、揺れが大きくて撮影どころではなかったので、おとなしく左側に座り直す。写真は色補正すればなんとかなるだろうということで。因に船が発着する集落は「達者」という一風変わった地名だが、ここで厨子王が母と再会し、互いの達者を喜び合ったことに因むのだとか。そう、期せずして「山椒大夫」ゆかりの地を訪れていたのである。そういえば歴史伝説館でも、佐渡の民話の一つとして厨子王が母と再会する場面を、ミニジオラマで再現していたっけ。

今日のコースは同じバスに乗ったまま、両津まで帰り着く。ロッカーから荷物を取り出して、1時間後の高速艇(最終便)に乗船。今度は2階の中央席だったし、外は既に暗くなっていたので、iPodで時間つぶし。新潟港に到着し、路線バスに乗り継いで、新潟駅の一つ手前で下車。なんとなく今夜は、一昨日とは別の宿。途中で少し食べてせいもあって、食事に出掛ける程空腹ではなかったので、コンビニでパンを買って軽く済ませておく。