2013/10/14(月)

出石辰鼓楼

宿をチェックアウトして、豊岡駅前からバスに乗って、終点の出石で下車。まだ各施設が開く前だったので、とりあえず出石城趾に登って、朝の盆地を見渡す。城内を結ぶ通路は、稲荷神社参道の階段と共用となっている。城下町の方に降りると、出石のシンボルとなっている辰鼓楼が聳えている。江戸時代は太鼓で時を告げていたが、明治になって時計塔に生まれ変わる。この時計が街並がある北の方を向いているので、今日みたいな晴れた日の昼間はずっと逆光ということになる。

出石皿そば

街並を散策しながら、豪商の旧邸を利用した市立出石資料館、明治時代の芝居小屋「永楽館」、そして家老屋敷を見学。昼食にはまだ少し早かったので、時間調整をしてから名物の“皿そば”専門店に入る。小さな町に多くの蕎麦屋があるが、なんでも藩主が信濃から出石に国替えになった際、蕎麦文化を持ち込んだのだとか。最初はつゆだけで食べた後、徐々に薬味など加えるものを増やしていくらしい。一皿単位で追加も可能だったけれど、標準の5皿で止めておく。

大師山上より

バスで豊岡に戻ってみたが、駅周辺にこれといった観光名所はないようである。それなら久しぶりに隣駅の玄武洞を訪れたかったけど、普通列車の本数が少ないため時間的に無理。という訳で特急に乗って、もう一つ先の城崎温泉へ。ここで降りるのは、一昨日も含めて3回目になるけれど、大谿川添いの温泉街を歩くのは、今回が初めてだったりする。折角天気が良いのだからと、ロープウェイに乗って大師山上に向かう。展望台からは温泉街が手に取るように見えていて、大谿川が円山川に流れ込み、さらにその先が日本海まで続いているのを見ることが出来る。あまり時間的余裕がなかったので、次のゴンドラに乗り、中間駅の温泉寺も通過して麓に戻る。到着した時から街中に笛太鼓の音が流れていたが、今度は山車も駆け抜けて行く。後から調べるとだんじり祭の宵山だったようである。7つある外湯の中から「御所の湯」に入ってから、駅に引き返す。

荷物を預けていた都合上、一旦特急「はまかぜ」に乗って豊岡に戻り、次の「こうのとり」に乗車。381系のリニューアル車なので、窓枠と座席が微妙に合っていない。朝からずっと観光していた疲れか、気が付けば乗車時間の半分くらいは眠りに落ちていた。宝塚で下車して阪急に乗り換え、モノレールに乗り継いで大阪空港入り。羽田には早めに到着したので、久しぶりにモノレール快速からTX快速に乗継いで帰宅。