2014/11/08(土)

今週末も天気が今ひとつだけど、今回はいつものように予約変更の出来ない運賃なので、予定通りに羽田入り。空港到着時点でプレミアムクラスは満席で、空席待ちを掛けるのも面倒だったので、アップグレードは見送って、機内用の軽食を調達してからラウンジで待機。今日は全国的に曇りだけど、西日本まで来ると雲が飛行機よりも高くて、はっきりと地上が見える状態で、降下中にしまなみ海道やとびしま海道を確認。

バリィさん像

松山空港に到着して、リムジンバスに乗ってJR駅前で下車。荷物をロッカーに預けてから時刻を確認すると、ちょうど1時間に1本の特急が出たばかり。普通を乗り継いでも、目的地にはその次の特急の方が早く着くので、窓口でフリー切符を購入してから構内で時間つぶし。改札前にバリィさんの像があったけど、「今治観光大使」と並んで「伊予観光大使」の肩書きもあるんだね。

内子座

折り返しの特急「宇和海」に乗って、2つ目の内子で下車。有効長の長い高架駅だけど、階段を降りると駅舎はかなりこぢんまりとしている。駅前から少し歩いて本町通りに入り、小さな川を渡ると、ところどころに昔ながらの建物が残る商店街となる。まずは通りから少し外れたところにある「内子座」を訪れる。大正時代に出来た劇場で、約30年前に当初の姿に復元されている。公演中でなければ、客席だけでなく、舞台や花道、奈落なども見学できる。商店街に戻って通り沿いの「内子ビジターセンター」(昭和初期の警察署の建物を利用)や「商いと暮らし博物館」(大正時代の薬屋を再現)も見学。

八日市護国

伊予銀行の前の角を曲がり、しばらく歩くと八日市護国の伝統的建造物群保存地区に入る。江戸から昭和にかけての建物が数多く残り、木蝋で栄えた当時の街並みが今も残っている。横道の奥にある元映画館「旭館」の建物を見てから、入口付近にある「町家資料館」(江戸時代末期)を見学し、地区中央にある「本芳我家」の外観を眺める。通りの奥の方にある「木蝋資料館上芳我邸」は、その名の通り木蝋の資料館や芳我分家の邸宅等からなる施設で、資料館で木蝋に関する資料を見てから、江戸時代の4階建の邸宅や木蝋生産施設(復元)を見学。

町並みの先にある高昌寺まで行ってから、坂を下って本町通りまで戻り、内子座の横を通って、旧内子駅と思しき場所に出る。以前は市街地に近い場所に駅があり、その頃の内子線は予讃線五郎と内子を結ぶ支線だったが、予讃線との接続駅を伊予大洲に変更の上、内子-向井原を新規開業。現在は短絡ルートとして、すべての特急列車が経由するようになっている。地図からすると廃線跡に見える道路を歩いて、現在の内子駅に戻る。当初は明日来てゆっくり散策するつもりだったけど、今日のうちなら雨は降らないようだったので、急遽予定を変更。松山を出るのが遅くなったため、少し急ぎ気味となったけど、行きたいところは一通り回ることが出来た。さすがに歩き疲れていたので、帰りの特急の車内では終点松山の手前まで意識が飛ぶ。

駅近くの宿にチェックインして、部屋で休憩してから路面電車に乗って松山市駅へ。少し歩いて事前に調べておいた禁煙のワインバーへ。店名からは分かり辛いが、イタリア系だった。シチリアの白に合わせて鶏肉のハム、トスカーナの赤に合わせてエゾシカのタリアータを注文。ほどよく出来上がったところで、路面電車に乗って宿に戻る。