予報通りに朝から雨となったので、遠出をせずに市内観光~ということで、宿を出て荷物を預け、観光案内所窓口で「松山城下めぐりきっぷ」を購入。路面電車に乗って大街道で下車するつもりが、間違って一つ手前の県庁前で降りてしまった。次の電車に乗り直す程でもなかったので、そのまま松山城の登山口(東雲口)まで歩く。500メートル足らずなので、天気が悪くなければ大した距離でもないのだけど、雨が本降りになってきたのでちょっと大変だった。ロープウェイとリフトが完全に並行していて、どちらにも乗車可能となっているが、さすがに今日はリフトは運休。ロープウエェイの方は臨時便も出ていたので、それ程待つこともなく乗ることが出来た。山上の長者ヶ原駅からも城までは少し歩くことになる。本丸に降った雨水が集まって、石垣から勢い良く流れ出ている。天守閣に入って、内部を見学しながら上層に登る。窓から見える松山市街は当然のことながら雨に霞んでいる。前回(8年前)来た時は天気が悪くなかったので、今回は違う景色が見られたからよしとしておこう~と後から調べたら、かなり曇っていて遠くまでは見渡せなかったようである(^^;
本丸を出たところで「二之丸史跡庭園」の案内標識があったけど、この雨の中、城山の遊歩道を歩く気にはならなかったので、そのままロープウェイに乗って市街地に戻る。市電に乗る前に「坂の上の雲ミュージアム」を見学。原作もドラマも見ていないのだけど、そういえば夏に訪れた大連のホテルも撮影地だったっけ。すぐ近くの萬翠荘の外観を眺めてから、路面電車で道後温泉に移動。商店街の中のカフェ「道後町家」に入って、少し早めの昼食として根菜のサンドイッチを注文。
午後からは雨脚が弱まり、小雨程度となる。道後温泉駅前からバスに乗って、石手寺前で下車。第51番札所で、本堂や三重塔などが重要文化財に指定されている。境内の宝物館を見学した後、帰りのバスに乗る。道後温泉の一つ手前で降りて、子規記念博物館に入館してから、降ったり止んだりを繰り返す雨の中、道後温泉本館まで歩く。「神の湯」で冷えた体が温まったところで、又新殿(皇室専用浴室)と「坊つちやんの間」を見学。
路面電車で南堀端に移動し、掘に架かる橋を渡って愛媛県美術館へ。ロバート・キャパの企画展に続いて、常設展でモネやセザンヌなどの作品を鑑賞。外に出ると雨は止んでいて、二之丸史跡庭園越しに松山城天守閣が見える。思ったよりも遅くなってしまったので、徒歩で松山市駅を通り越して正宗寺まで急ぐ。なんとか時間には間に合って、境内に復元された住居「子規堂」に入れた。これで「松山城下めぐりきっぷ」に入場券が含まれる6施設を全て訪れたことになる。路面電車でJRの駅に戻り、荷物を取り出して空港行きの路線バスに乗車。空港到着時点でプレミアムクラスに空席があったので、チェックイン機でアップグレード。館内レストランで「一六タルト」を食べて休憩した後、土産を購入してから保安検査場を経てラウンジへ。
機内食は和食だったので、食事と一緒に日本酒、食後に赤ワインといういつものパターン。羽田到着は高速バスの時刻の谷間だったため、列車を乗り継いで帰宅。