2015/02/08(日)

今日は風が強いものの天気は悪くないようなので、早めに宿をチェックアウトして、駅に荷物を預けてから瀬戸大橋線の普通児島ゆきに乗車。茶屋町で宇野線に乗り換え、終点の宇野で降りる。駅前から少し歩いて、乗船場で切符を購入してから、フェリーに乗り込む。所要約20分で、直島西部の宮浦港に到着。町営バス「すなおくん号」に乗って島を横断し、東部の本村港を経由して南部に向かう。終点のつつじ荘でベネッセのシャトルバスに乗り継ぐ。どちらのバスも満員状態だったが、積み残しは出なかった模様。南部の各施設を回って、終着となる「地中美術館」のチケットセンターで下車。ここまでかなり大回りのルートを辿ったことになるが、宮浦港との直通バスは1日1往復のみ。歩いても40分程度なのだけど、さすがに今日みたいに風が強くて寒い日はバスに乗りたいところ。

地中の庭

最初に館内の説明を受けてから、窓口で入場券を購入し、少し離れた場所にある美術館まで歩く。途中、道路脇に花壇や池があったが、モネの庭を再現した「地中の庭」であることを後から知る。屋外庭園で地中にある訳ではないが、“地中美術館の庭園”くらいの意味なのかな。「地中美術館」の方はその名の通り建物の殆どが地中に埋まっている。門を潜った先は建物を含めて撮影禁止。「地中ショップ」という名前の売店を通って、まずはクロード・モネの展示室へ。代表作「睡蓮」が5点、自然光の中で鑑賞することが出来る。続いてジェームズ・タレルとウォルター・デ・マリアの空間芸術も体感。テラスに出て海を眺めた後は、「地中カフェ」で早めの昼食。帰る際に出口が分かり辛くて少し迷ったりする。

黄色い南瓜

チケットセンターに戻ったところで時刻を確認すると、次のシャトルバスはだいぶ先だったので、次の目的地である「李禹煥(リ・ウファン)美術館」に徒歩で向かう。こちらも先程と同じ安藤忠雄設計の印象的な建物。前庭を横切って入場券を購入し、またしても独特な構造に少し戸惑いながら、建物の中に入って絵画・彫刻作品を鑑賞。再び外に出て、吹き荒ぶ風の中、「ベネッセハウス」まで歩く。宿泊施設と一体になった美術館で、ロッカーに上着や手荷物を預けてから館内の展示を一通り鑑賞。屋外にもオブジェが散在しているが、あまりの風の寒さに通り道のすぐ近くにある作品だけを確認しながら、海沿いの遊歩道を歩く。突堤の先には島のシンボルにもなっている黄色い「南瓜」があるが、波が荒かったので少し離れた場所から撮影。つつじ荘に戻って、少しでも風を遮る場所を探してバスを待っていたが、帰りも混みそうだったので10分前にはバス停前で待機。海から絶え間なく吹き付ける風が寒いのなんの。こういう時に限ってぎりぎりまでバスが来なかったが、ようやく暖かい車内に入って人心地。

小型高速船

バス路線の途中の本村港周辺には、「ANDO MUSEUM」や「家プロジェクト」などがあるのだけど、あまり時間に余裕がなかったのと、何より寒さに疲れたので、そのまま宮浦港まで乗り通す。船との接続があまり良くなかったため、ターミナルで待機しつつ、合間に赤い「南瓜」も見に行くと、雨が降り始めたものの程なく止む。帰りは小型高速船なので、ターミナルから少し離れた乗船場に向かう。高速といってもこの短距離だと、フェリーより所要時間が5分短いだけで、運賃も同じ。宇野駅からの列車は1時間に1本で、こちらも接続が良くなかったので、40分近く待合室で過ごす。

帰りも茶屋町で乗り継いで岡山に戻り、バスで空港に向かう。カウンターで確認したらプレミアムクラスに空席があったものの、食事が用意できないとのことだったので、普通席のまま早い便に変更。土産を調達した後は、3年前に出来たばかりのラウンジで休憩。出発が少し遅れたが、羽田到着は定刻とあまり変わらず。高速バスのタイミングが合わず、今回も鉄道を乗り継いで帰宅。