2015/03/20(金)

大阪駅周辺

平日朝なのでなるべく遅めに家を出たが、秋葉原から乗り換えたJRは以前ほどの混雑ではない感じ。先週開業した「上野東京ライン」の効果が出ているのだろうか。羽田に到着するや搭乗口に直行。関東を出る時は曇っていたが、西の方は晴れていて、五位堂車庫、八尾空港、布施駅、大阪城、大阪駅、宮原操車場などを確認しながら伊丹空港に着陸。

インクライン

モノレールと阪急を乗り継いで京都に出て、荷物をロッカーに預けてから地下鉄で蹴上に移動。京津線時代は地上の電停だったのが、現在は地下鉄の駅になってかなり深い所にある。地上に出ると、目の前にある緩やかな坂がインクライン。琵琶湖疏水の高低差を一気に解消していた場所で、敷設した複線レールの上に船を載せて、ケーブルカーの要領で上下させていた。水運の役目を終えた後に一旦撤去されたレールは、産業遺産として程なく復元されている。桜の名所ともなっていて、両側の樹々には莟が確認出来るが、咲くのは来週以降だろう。この場所には子供の頃にも来ているはずだけど、印象が強くなかったせいか記憶にない。船溜りや発電所など、関連施設を見ながら端から端まで歩き、「琵琶湖疏水記念館」を見学。

水路閣

南禅寺前交差点のすぐ近くにある「名勝 無鄰菴」にも行ってみる。山縣有朋の別邸の一つで、同じ名前が付けられたうち3番目になっている。疏水を引き入れた庭園、母屋、茶室の他、土蔵を改造した洋館があり、日露戦争前に要人を集めて「無鄰菴会議」を開いた場所なのだとか。交差点に戻って、南禅寺の参道の途中にある八ツ橋の店で休憩してから、南禅寺の三門と方丈を訪れる。4年前に雪景色を見に来たけれど、建物の中に入るのは30年ぶりくらいになるのかな。そして境内を横切る風格のある煉瓦造りのアーチが「水路閣」。京都を舞台にしたサスペンスドラマでは定番になっているそうだが、昨年末の「夜会Vol.18-橋の下のアルカディア」のパンフレットに掲載されていたので、改めて見に来たのである。疏水の分流を通すために造られたもので、坂を上がって上部が見えるところまで行くと、水が轟々と流れているのが確認出来る。この辺りの水はまだ濁っているようだったが、下流にあたる哲学の道ではホタルが住めるくらい綺麗になっているというから驚きである。

夜は久しぶりに中京区のブラッスリーでワイン。今回は白も赤もロワールを選択。思ったより京都を出るのが遅くなってしまったので、大阪の宿にチェックインした後は、タイムラインとメールだけ確認してから、とっとと寝ることにする。