2015/03/29(日)

昨日は雲ひとつない青空が広がっていたけど、今日の予報は下り坂。それでも午前中はなんとか天気がもちそうだったので、宿を出た後は駅前に荷物を預けて糸魚川市内観光。バス待ちの時間を利用して、橋上駅舎に変わった糸魚川駅構内を見学。北側が「日本海口」、南側が「アルプス口」と壮大な名前になっているが、そのうちアルプス口の方には「糸魚川ジオステーション ジオパル」という観光案内所と鉄道資料館が合わさったような施設が出来ている。大糸線で使用していたキハ52の静態保存だけでなく、鉄道模型のジオラマもあって、有料で車両運転や持ち込みも可能になっている。表から見ると赤レンガの車庫の前面が一部移築されていて、そこから伸びているレールを使って、イベント時にはキハ52を引っ張り出すこともあるのだとか。

玉翠園

日本海口に戻って「街めぐりバス」に乗車し、高台にある「フォッサマグナミュージアム」へ。土休日のみの運転で、前回来た時は夏休みでも平日だったので、暑い中歩いて行くことになったけど、今回は日曜日なので拍子抜けするほど楽に移動することが出来る。1年半前に来たばかりだったけど、新幹線開業に合わせてリニューアルしていて、しかもヒスイの展示を強化していたので、再訪することにしたのである。ということで新しくなった部分を中心に見学した後、次のバスに乗って「谷村美術館」と併設の「玉翠園」を訪れる。1年半前は開館時間中にたどり着けなかったので、今回改めて来ることにしたのである。美術館は村野藤吾設計による澤田政廣作品展示館で、それぞれの仏像に合わせて 自然光を取り入れた専用展示室を設けている。時刻や季節によって室内や庭園の表情が変わるとのことなので、機会があればまた訪れたいところ。一部作品は先日の地震の被害を受けて修復中だったということもあるし。庭園の方はなんとなく既視感があると思ったら、昨秋訪れた足立美術館と同じ造園家の手によるものとのこと。

二本木駅

次のバスまでかなり時間があったので、徒歩で駅まで戻って近くの雁木を見学。その先には「日本海展望台」というのもあるらしい。夕日を見るならそこからが良かったのだろうけど、昨日の時点では知らなかったのだから仕方がない。駅構内のコンビニで軽食を調達してから、えちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインの単行列車に乗り込む。先日まで特急が発着していた長いホームに、1両きりのディーゼルカーがぽつんと停まっているのはやはり寂しく感じる。終点の直江津で隣のホームの「妙高はねうまライン」の列車に乗り換えると、こちらはJR東日本から譲り受けたE127系の2両編成。車内は結構混雑していて、特急も乗り入れる上越市内を過ぎ、南に向かうにつれて残雪が増え、スイッチバックの二本木を過ぎると、窓の外は一面の雪景色となる。妙高高原がしなの鉄道「北しなの線」との境界になっていて、直通運転はなく必ず乗り換えとなる。隣のホームに停まっていた115系に乗り換えて、長野県に入る。高原から盆地へと駆け下りると、車窓の雪も消える。豊野で飯山線と合流し、新幹線と並走しながら、終点の長野に到着。金沢からここまで、第3セクターの4社5路線を乗り通したことになるが、JR時代だと北陸本線と信越本線の2路線ということになる。

善光寺

ロッカーに荷物を預けて、路線バスに乗って善光寺大門で下車すると、駅前では小降りだった雨が本格的になってきている。参道を歩いて20数年ぶりとなる善光寺へ。まだなんとか時間があったので券売機で共通券を購入し、本堂内陣、山門、資料館を早足で巡る。6年(数えで7年)に1度の開帳が近々行われるとのことで、今日も関連行事があったようである。境内の近くには「長野県信濃美術館」があって、本館は休館中だったものの、「東山魁夷館」の方はまだ時間があったので見学。先週の京都に続いて訪れるのも何かの縁ということで。日本画は傷みやすいため、コレクションは季節ごとに総替えして展示しているとのこと。帰りは美術館前からバスに乗って長野駅に戻る。
駅ビルの蕎麦屋で早めの夕食を取った後、土産物店街に行ったら長野の地酒とワインの立ち飲みカウンターがあったので、信濃ワインの「クラシック・メルロー」のグラスを注文。長野もワインの産地なので、またワイナリー訪問に来なくてはね。土産にワインを1本購入してから、予約していた「かがやき」に乗車。上野からは、常磐線とTXを乗り継いで帰宅。今日乗った列車はいずれも結構混んでいたけど、座れなかったのは北千住-南流山の間だけだった。