2015/05/02(土)

ナルボンヌ駅

出発時間が早かったので、朝食をパスしてチェックアウト。タクシーを呼んで移動するには近過ぎる距離だったので、多少面倒でも地下鉄を乗り継いでサンツ駅に出る。1等車用のラウンジで少し休憩した後は、保安検査を経て軽食を調達してから、地下のホームに降りる。乗り込んだ列車はバルセロナ始発のリヨン(Lyon)ゆき。スペイン国鉄(Renfe, Red Nacional de los Ferrocarriles Espa将ミoles。ヒ、ホコ゜ヘ霏�蝋Ⅰ亜668mm)だけれども、高速新線が標準軌(1435mm)で整備されつつあり、バルセロナからフランス方面も一昨年末に開通しているため、直通運転が可能になっている。ジローナ(Girona)、フィゲラス(Figueres)と停車してから国境を越え、ペリニャン(Perigan)から乗務員も交替。駅名標が二言語表記なのは一瞬、フランス語とカタルーニャ語かと思ったが、よく考えてみたらフランス語とオック語だよね。ナルボンヌ駅(Gare de Narbonne)で下車して、一旦駅前広場に出て街並みを少しだけ眺めておく。

キャピトル広場

乗り継いだのはマルセイユ(Marseille)発のボルドー(Bordeaux)ゆきの地域圏急行輸送(TER)列車。4年前に乗ったのと全く同じルートを走っている。途中カルカソンヌ(Carcasonne)に停車しただけで、目的地であるトゥールーズ・マタビオ駅(Gare de Toulouse-Matabiau)に到着。出来ることなら終点まで乗って、ワインを飲みに行きたいと思ってしまった(^^; 駅前の宿にチェックインしてから、旧市街まで歩く。トゥールーズは街並みのレンガの色に因んで「バラ色の街(La Ville Rose)」と呼ばれているとのことで、確かに淡い色のレンガを使った建物が多いように見える。キャピトル広場(Place du Capitol)の裏手にある案内所で「トゥールーズ・カード(Toulouse Card)」を購入してから観光開始。まずは広場の名前の由来となったキャピトル(Capitol)と呼ばれる市庁舎から。公開エリアの一部は改装工事中だったが、アンリ・マルタン(Henri-Jean Guillaume Martin)の壁画は見ることが出来た。

ガロンヌ川

広場から細い路地を辿ってアセザ館(Hôtel d’Assézat-Fondation Georges Bemberg)へ。豪商の館を利用した美術館で、小さいながらもモネ、ルノワールといった著名画家の作品も数多く展示されている。内部を一通り見てから外に出て少し歩けば、ガロンヌ川(La Garonne)の畔に出る。この川は下流のボルドー に繋がっているんだよね~とまたしてもワインの名産地を懐かしむ。再び旧市街に戻って、八角形の塔や天井の形が印象的なジャコバン修道院(Les Jacobins)、巡礼者を受け入れるために大きく造られたサン・セルナン・バジリカ聖堂(Basilique Saint-Sernin de Toulouse)を訪れてから、14世紀に建てられた修道院だったオーギュスタン美術館(Musée des Augustins)を見学。古代彫刻から近代絵画までコレクションは多岐に渡り、回廊や建物自体も風格がある。

移動日はどうしても昼食が軽くなるため、夕方前で既に空腹になっていたが、レストランの営業時間にはまだ早かったので、自動運転の地下鉄に乗って一旦宿に引き上げる。部屋で休憩してから地下鉄で中心部に戻り、開店時間に合わせてネットで調べた店に入る。オードブルとチキンソテーのセットを注文し、ワインはコート・デュ・ローヌの赤をグラスで。デザートにタルト・タタン(tarte tatin)を頼んだら、予想外の大きさのタルトとアイスクリームが出て来たが、普通に完食してしまった(^o^;) 帰りに駅に立ち寄って、明日の指定券を事前に購入しておく。