2015/09/13(日)

天龍寺庭園

気象情報で雨雲が京都市を通過したのを確認してからチェックアウト。泊まったのが四条大宮だったからという理由で、久しぶりに嵐電に乗って嵐山に出る。トロッコ列車に乗った時を除けば、嵐山に来るのは二十数年ぶりということになるのか。まずは嵐電嵐山駅前の天龍寺を訪れる。京都五山の第一位とされ、世界文化遺産にも指定されているが、前回訪れたのは30年以上前のはずだから、さすがに内部の記憶はないに等しい。小方丈、大方丈、多宝殿と回った後、庭園を散策してから、特別公開中の法堂で、加山又造によって天井に描かれた八方にらみの雲龍図を見る。

嵯峨鳥居本

天龍寺を出た後は、竹林の小径を抜けて野宮神社へ。JRの踏切を渡り、これまた子供の時以来になるはずの落柿舎を訪れる。芭蕉の弟子の向井去来が構えていた庵とのことだが、後から調べると江戸時代後期に場所を移して再建されたものらしい。ちょうど庭の柿の実が色付き始めている。散策ルートをさらに北上し、嵯峨鳥居本の伝統的建造物群保存地区に入る。愛宕神社の門前町として栄えた集落は昔の面影を残している。途中にある階段を登って化野(あだしの)念仏寺を訪れてから、町並み保存館を見学。そのまま一之鳥居を経て、愛宕(おたぎ)念仏寺まで歩く。境内の五百羅漢が有名~と思っていたら、実数に合わせて“千二百羅漢”と呼ばれているらしい。その先は清滝トンネルを経て愛宕神社の参道へと続いているが、さすがにそこまで行く元気はない。帰りはバスに乗ろうかと思ったけど、時間が合わなかったため嵐山までのんびりと歩いて戻る。

広隆寺楼門

渡月橋の写真を袂から撮影した後、嵐電に乗って太秦広隆寺で下車。なんだか既視感があると思ったら、数年前の正月に訪れていたっけ。講堂、上宮王院太子殿(本堂)の前を通って、新霊宝殿の仏像群に対面。一番有名なのは勿論、木造弥勒菩薩半跏像。国宝第一号と言われるが、正確には「彫刻第1号」で、同時に指定された物件も多数あるということを後から知る。「嵐電1日フリーきっぷ」を利用していたので、他の名所も訪れることは可能だったが、既に歩き疲れていたし、あまり時間に余裕があるわけでもなかったので、この辺で切り上げて四条大宮に戻る。

途中で昼を食べ損ねていたので、阪急に乗り換える前にコンビニで軽食を調達。南茨木でモノレールに乗継いで空港入りし、ターミナル内の店で食事を取ってからワインショップに立ち寄ると、モンペラの2012年があったので迷わず購入。帰りは羽田に早着したけど、買い物に時間を要したため、バス乗り場まで少し急ぐことになる。