2015/10/10(土)

朝6時に家を出て東京駅に向かう。新幹線は発車直前まで車内に入れないし、駅にラウンジもないので、早く着きすぎないように調整したのだけど、それでも十分に早い。売店でベーグルサンドを購入してから、「のぞみ」に乗車。京都で下車して山陰線ホームに行ったら、乗継ぎ列車はまだ車内清掃中だった。乗車開始となったところで、最後尾の車両に乗り込む。特急「はしだて」と「まいづる」は、途中の綾部まで併結運転となる。切り離しの後、進行方向を変えた「まいづる」は、西舞鶴と東舞鶴に連続停車するが、終点の東舞鶴まで乗り通す。家を出てここまで6時間掛かったが、それでも頑張って早起きしたので正午過ぎに到着。

舞鶴引揚記念館

ロッカーに荷物を預けてから、大型店舗の中に取り込まれたような場所にあるバス案内窓口で、「舞鶴かまぼこ手形」という市内バス1日乗車券&施設利用券(無料または割引)を購入。その名の通り、かまぼこ板の形をした手形で、首から下げて使うようになっている。駅前から土休日運転の周遊観光ループバスに乗るつもりだったが、それよりも少し早く出る路線バスがあったので乗車。市街地を出て海沿いに北東に向かい、「舞鶴引揚記念館」の前で下車。先月末にリニューアルしたばかりだったところに、所蔵資料がユネスコの記憶遺産に指定されたことが今日報道されたので、訪問者がかなり多いようである。ロビーではくす玉割りの跡が残っていたが、未明にテレビ中継でその瞬間を待ち構えていたことを後から知る。舞鶴は戦後に引揚港に指定され、特にシベリア抑留からの帰国者が多く利用したことから、数多くの関係資料が展示されている。資料館近くの高台からは引揚桟橋を見下ろすことが出来るが、土休日は資料館の前から桟橋まで往復するバスも出ている。距離にして1km程度だが高低差があるので、時間に合わせてバスを利用。

赤れんがパーク

帰りもループバスよりタイミングの合う路線バスを利用したが、運行ルートが違っていて目的地まで直行出来ないので、なるべく近い場所で降りてから歩く。海岸近くを通って「舞鶴市立赤れんが博物館」を訪れる。建物が赤煉瓦というだけでなく、展示内容も赤煉瓦に関するもので、歴史や製法、積み方、国内外の代表的な建物などが紹介されている。それにしても煉瓦は普通赤いので、「赤煉瓦」という表現は「白豆腐」なみに言わずもがなな気がしないでもない(^^; 付近には赤煉瓦の建物が散在していて、そのうちの一部が「赤れんがパーク」として公開されている。市政博物館や物産館、イベントスペース等となっている東側の一群を見て回ってから、路線バスに乗って東舞鶴駅に戻る。

田辺城趾

東舞鶴から西舞鶴へは路線バスでも移動出来るけれど、さすがに時間が掛かるのでJRを利用。西舞鶴の宿に向かう前に、少し寄り道して田辺城趾を訪れる。城跡の公園の入口に城門が復元されていて、その2階が資料館になっているという、少し変わった施設になっている。閉館時間前の資料館を見学してから、庭園経由で線路の側に出ると、旧海舞鶴線の廃線跡を利用した道路が確認出来る。公園の隣の小学校に風格のある門が残っているが、解説板によると藩校時代に遡るのだとか。因みに「舞鶴」という地名は田辺城の別名に由来しているが、城下町の舞鶴市と、軍港の東舞鶴市が戦時中に合併したものの、間を山に隔てられているため、今でも市街地は西舞鶴駅と東舞鶴駅の周辺に分かれている。

昼は軽食だったので空腹になっていたが、宿の周辺や駅前には適当な店が見付からなかったので、少し離れた場所にあるコンビニまで行って食糧を調達。かなり眠かったので夜はさっさと就寝。