2015/10/11(日)

あおまつ

宿を早めに出て、京都丹後鉄道の窓口で「丹鉄まるごとフリーパス」を購入。今年3月までは第3セクターの北近畿タンゴ鉄道だったが、4月から運営会社が変わったため乗り直しに来たのである。現在は西舞鶴-宮津間を「宮舞線」、宮津-豊岡間を「宮豊線」という愛称で呼んでいるが、正式名称は「宮津線(西舞鶴-豊岡)」のままである。乗車したのは「あおまつ」車両の福知山ゆきで、宮舞線内は各駅に停車し、宮津から宮福線に入って快速運転となる。JR九州でおなじみの水戸岡鋭治デザインで、「くろまつ」や「あかまつ」という車両もあるが、「くろまつ」は予約制の食事付き列車で、「あかまつ」は食事なしの指定席車両で自由席の一般車を併結、そして「あおまつ」は自由席列車という違いがある。

福知山城址

終点の福知山は完全に高架化されていて、丹鉄も専用の高架ホームを使用。駅構内のロッカーに荷物を預けてから観光開始。まずはひたすら東に歩いた後、急坂を登って福知山城趾へ。再建天守閣なので鉄筋コンクリート造りだが、これだけの高さなので最上階からの見晴らしが良い。周辺を回って天守閣を見上げるポイントを探して撮影してから、商店街に入り福知山鉄道館「ポッポランド」1号館に入る。旧北丹鉄道や国鉄時代の鉄道資料が展示され、福知山駅をNゲージで再現したジオラマがあるが、高架化前の地上駅時代の姿を止めている。古い町並みが残る鍛冶屋町界隈を散策してから、C58を静態保存する「ポッポランド」2号間に立ち寄ってた後、御霊神社を経由して福知山駅に戻る。駅前の店で昼食を取ってから、荷物を取り出しJR乗場に急ぐ。フリーパスは特急自由席にも有効なので、京都からの直通特急「はしだて」に乗車。

宮津教会

終着駅手前の宮津で降りて、駅前のロッカーに荷物を預ける。宮津城の堀の役目も果たしていた大手川を渡り、カトリック宮津教会へ。19世紀末の建物で、現存する国内の教会としては大浦天主堂(長崎)に次いで2番目となるが、現役としては最古になるのだとか。続いて国の重要文化財に指定されている旧三上家住宅を見学。江戸時代の商家で、母屋は18世紀後半に建てられたもの。このあたりは地図で見ると扇形の区割りになっているため、道が同心円状になっているが、旧三上家で案内の人に聞いてみたら、町並を昔の海岸線に沿って作ったからなのだとか。次の列車まで時間があったので、漁港前を経由して宮津城趾を訪れるが、完全に市街地化されていて、発掘された遺構も埋め戻されたため、ただ看板が過去の存在を示すのみ。少し離れた場所には、城に関係する3個の石が屋外展示されているので、そちらも見ておく。

宮津から乗った特急「はしだて」は気動車で、「タンゴディスカバリー」車両。途中の久美浜まで特急扱いで、末端区間のみ快速となっている。豊岡駅近くの宿にチェックインして、駅前の商業施設のレストランで夕食を取ろうと思ったら、分煙にすらなっていなかったため、上階のフードコートを利用。宿に帰った後は、今日も早めに就寝。