2015/10/12(月)

玄武洞

チェックアウト後は一旦城崎温泉に出て、ロッカーに荷物を預けてから、路線バスで玄武洞公園に移動。JRには最寄りの玄武洞駅があるものの、停車本数は少ないし、船で対岸に渡ることになる。さらに荷物の問題もあるので、遠回りとなっても城崎経由を選択。ただし路線バスは土休日限定で、午前中の3往復のみの運転。4半世紀ぶりとなる玄武洞は、記憶にあるよりもスケールが大きい。露出した柱状節理が褶曲して、自然の造形の妙に感じ入る。長らく玄武岩で出来ているから「玄武洞」の名が付いたと思っていたが、実際は玄武洞に因んで「玄武岩」と名付けられたとのこと。元は「玄武」を連想させる形と、黒っぽい岩肌から「玄武洞」と名付けられたのが事の起こりになるのだとか。すぐ近くには青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞があるが、規模が大きいのは青龍洞だけで、残りはこぢんまりとしている。麓にある土産物店の2階の「玄武洞ミュージアム」も見学してから、バスに乗って城崎温泉に戻る。1時間では足りなかったので、路線バスでは最大限の2時間の滞在となった。

さとの湯

温泉街を一通り歩いてみたが、これといった店が見付からなかったので、コンビニで軽食を調達。大谿(おおたに)川の両岸の黒い石は、玄武洞から来たというのを、先程現地で知ったばかりなので、改めて見直す。北丹地震の際に崩れ落ちた玄武洞の石を、大きな被害を受けた城崎の温泉街の復興に利用したのだとか。川岸以外にも六角形の黒い石を見掛けたが、そういう由来があるのだろうか。駅前の外湯「さとの湯」が午後1時からの営業だったので、開館少し前に行ったら「一番札」の引換券を貰う。朝一番というイメージだったし、まったく予期していなかったので驚く。温泉でのんびりした後、外に出ると小雨が降っていたが、駅は目と鼻の先なので問題なし。

こうのとり

待合室で時間調整した後、城崎温泉が始発となる特急「こうのとり」に乗車。引退直前の381系で旧国鉄色。懐かしの車両に乗れたことを喜ぶべきか、車内の設備が古いことを残念に思うべきか微妙なところ。折しも旧国鉄色のキハ40系が到着したので、並んだところを撮影することが出来た。発車してからも、途中駅でカメラを構える姿を見掛ける。宝塚で下車して阪急に乗り換え、モノレールに乗り継いで空港入り。いつもの店でグラスワインを飲んで、ボトルワインを1本購入してから搭乗待合室に進む。羽田到着は中途半端な時間だったが、鉄道利用でもさほど早くならなかったので、高速バスで帰宅。