2015/10/18(日)

昨日は天気が良くなかったけど、今日は回復する予報なので、朝早めに家を出て土浦ゆきのバスに乗る。駅に到着する前に調べたところ、特急なら一本早い列車に乗り継げることが分かったので、券売機で「ときわ路パス」と特急券を購入して「ひたち」に乗車。常磐線特急は今年3月からシステムが変わり、全車指定可能となっているが、空席に座れる「座席未指定券」でも料金は指定席と変わらないらしい。という訳で、乗る列車が決まっていれば、指定した方が得ということになる。特急車内の座席上のランプは、空席が「赤」、まもなく座席指定区間に入る時が「黄色」、座席指定区間では「緑」が点灯することになっているが、感覚的には逆のような気がしないでもない。因みに土浦で着席した時ランプは「赤」のままで、しばらくしたら黄色を経ずに「緑」に変わった。どうやら直前に指定券を購入したため、反映が遅れたようである。車内の注意書きにも「急に緑になることがある」とは書いてあったけど、この点からもやっぱり、満席でない限り座席を指定しておいた方が得策ということになる。

キハ20系

特急なので所要時間も半分で快適~と思っていたら、先行列車の車両点検の影響で、17分も遅れて勝田に到着。さすがに接続列車は待っていなかったので、ひたちなか海浜鉄道のホームで30分間待ちぼうけとなる。引退長句前の旧国鉄キハ20系が停車していたが、団体列車の回想で程なく発車。ようやく次の列車が到着した頃には、ホームにはぎっしりと客が並んでいたけど、早くから待っていたおかげで混雑した車内でも座れることが出来た。途中の那珂湊で降りる客も多かったが、立ち客も多く残る状況で終点の阿字ヶ浦に到着。ここから臨時運転のシャトルバスに乗り継ぐことになるが、バス1台では乗り切れないのではと心配していたら、続行車がすぐ後ろに停まっていた。細い坂道を下って、海岸沿いの県道を走り、約10分でひたち海浜公園に到着。無料開放日だったので、そのまま海浜口ゲートから入園。

ひたち海浜公園

「草原エリア」の芝生の縁を歩き、パンパグラス(シロガネヨシ)やキバナコスモスを見ながら陸橋を渡ると「みはらしエリア」に入る。雲一つない青空の下、丘の斜面はコキア(ホウキギ)の暗赤色とコスモスの淡色のパッチワークとなっている。坂道を登ってコキアの群生の中に入ると、全草が暗赤色に染まったこんもりとした株が、見渡す限り続くという不思議な景色になる。盛りが若干過ぎた区画があったものの、まだまだ十分見頃である。通路に人が集中するため、なかなか進めない場所もあったが、太平洋や広い園内を背景にしたコキアとコスモスを、様々な角度から一通り眺めた後は、麓に下りて「みはらしの里」の古民家を訪れる。その近くではソバの花が咲いていたので、ソバ、コスモス、コキアを同時に見る事が出来る。園内には他にもエリアがあったけれど、午後になるとさらに人が増えて帰るのも大変そうだったので、そのまま海浜口に戻って停まっていたバスに乗り込む。帰り際に車窓から数えてみたら、駐車場待ちの車の列は70台以上になっていた。

シーバーズカフェ

阿字ヶ浦から勝田ゆきの列車に乗って、終点で下車。とりあえず構内の売店で軽食を調達してから、常磐線の下り列車に乗って日立に移動。橋上駅舎から延びる通路の先に、見晴らしの良いカフェ「SEA BiRDS CAFE」があるというので、そこで遅めの昼食を取るのが目的だったりする。当初は那珂湊で途中下車して、アクアワールドに行くことも考えたのだけど、天気が良かったのでこちらに来ることにしたのである。店に入るまで暫く待つことになったが、窓に面したカウンター席に座ることが出来たので、海を眺めながら名物のパンケーキを食べる。日立駅自体が海岸近くの高台にあり、崖の際の展望室のような店内からは、太平洋が一望出来るのである。店を出た後も近くら写真を撮ったが、駅近くには他に見所はなさそうだったので、次の上り水戸ゆきに乗車。普通だとかなり時間が掛かるので、土浦まで一気に特急で移動したいところだけど、今春の停車駅見直しにより昼間の「ひたち」は土浦通過に変わったので仕方がない。

勝田で上野ゆきに乗り継いだけど、途中で混みそうだったのでグリーン車を利用。ホームの券売機はカード型Suicaにしか対応していなかったため、モバイルSuicaでオンライン購入。車内で購入すると260円高くなるからね。後から調べてみると土浦-勝田間の普通列車のグリーン料金は、土休日が780円で平日が980円。これに対し同区間の特急料金は、曜日を問わず1,000円ちょうど。車内設備はあまり変わらず、スピードが違うのに、平日料金は殆ど変わらないことになる。土浦からバスに乗ってつくばに戻る。同じ県内とはいえ県北は遠く、2カ所を訪れただけで1日掛かりになってしまった。