2016/08/20(土)

早めに家を出て羽田入り。行き先は晴れの予報なので、小雨だったら傘を持たずに出掛けようと思っていたら、それどころじゃない本降り。仕方なく傘を使っていたら、駅に向かう途中で小降りになった。離陸後は西に向かうにつれ雲が少なくなり、関門海峡、博多湾、大村湾を見ながら長崎空港に到着。ちょうど昼前だったので、ターミナル内の店に入ってトルコライスを食べる。

眼鏡橋

事前に時刻をチェックしていなくて、食事を終えてバス停に行ったら、出島道路経由のバスが出たところだった。次のバスはかなり先だったので、道の尾経由に乗ったらかなり時間が掛かって、長崎駅前到着が2時前になってしまった。時間としては中途半端だけど、このまま夜まで何もしないのは勿体ないので、路面電車の3号系統に乗って公会堂前へ。電停から少し歩いて、中島川に架かる眼鏡橋を久しぶりに鑑賞してから渡る。両側から撮影してみたら、写真は逆光の方が川面の鏡像がはっきり出るみたい。

シーボルト記念館

再び路面電車に乗って、賑橋から新中川町に移動して、車内の案内掲示で見かけた「シーボルト記念館」を目指す。住宅街の道を暫く歩くと、国指定史跡「シーボルト宅跡」の前に出る。シーボルト像の他、井戸跡ぐらいしか当時を偲ばせる物は残っていないが、牧野富太郎がこの場所で発見して「シーボルトノキ」と名付けた植物もある(後に中国原産のクロウメモドキ属植物と同種と判明)。続いて隣の鳴滝塾跡の高台に建つ「シーボルト記念館」に入って、2階の常設展の資料をじっくりと見ていく。直筆の書状(複製)をよく見てみると、日本では“オランダ人”で通していただけあって、オランダ語で記載されているのが判る。3階の特別展「司馬遼太郎と幕末維新の群像」も見学してから電停に向かう。先日の脱線事故の影響で、3号系統は蛍茶屋方面のみで、逆方向は築町回りの「2号系統」(通常ダイヤだと滅多にみられない系統)として運転されている。時間は余計に掛かるようになっているが、出島経由の運転本数が増えて混雑緩和になっているのかな~ということで、帰りはその2号系統に乗って長崎駅前に戻る。

長崎夜景

駅前の宿にチェックインして、夜のバスツアーを申し込んだら遅い時間しか空いていなかった。予想外に時間が出来てしまったので、部屋で涼みながら休憩した後、駅近くの店で夕食を取ってもまだ余裕があった。宿近くの指定場所からバスに乗車し、市内のホテルを幾つか回って客を乗せてから、浦上川を渡って稲佐山に登る。路線バスとロープウェイでも登ることは可能だが、ロープウェイの定員が少ないため、休日はかなり混むらしい。長崎は7度目になるけど、今までは時間がなかったり天気が良くなかったりで、ずっと来そびれていた稲佐山にようやく来ることが叶う。駐車場で下車して、添乗員の解説を聞きながら展望台のスロープを登った後は、自由行動となって屋上に出る。日本最大夜景(函館・神戸・長崎)および世界新三大夜景(長崎、香港、モナコ)の一つに数えられるが、長崎の市街地が斜面の上方まで広がっているため、光の海が立体的になっているのが当地の特徴。晴れていても視界が良くない日が結構あるらしいが、今日は遠くの女神大橋もはっきりと確認出来る。昼間は端島(軍艦島)まで見えるらしい。山頂で40分というのは時間を持て余すかなと思っていたら、意外とすぐだった。全体的に前倒し進行で、帰りも2番目の停車だったので、思ったよりも早くホテルに帰り着く。シャワーを浴びてからさっさと就寝。