2016/09/03(土)

台風が速度を落として天気も大丈夫そうなので、予定どおり出掛けることにする。羽田に向かう途中で、航空会社から2度ケータイメールが届いたが、どちらも搭乗口の変更だった。最終的に決まった搭乗口は3桁でバス連絡。離陸後西に向かうと、雲はそれほど多くなかったので、天橋立、久美浜、鳥取砂丘、美保関などが確認出来た。中海を見ながら米子鬼太郎空港に着陸。ターミナル前から松江ゆきのバスに乗ったら、江島大橋(通称“ベタ踏み坂”)や江島から島根半島に続く海中道路のような橋を経由。

割子そば

終点の松江駅前で下車して、路線バスに乗り換えようとしたら、どの乗り場を利用したらいいのか分からなくて困る。なんで案内掲示が出ていないんだろうと思ったら、空港からのバスが着いた駅から遠い側から見たため分からなかったのであって、駅の改札側には目立つ場所に案内があった。目的地に行く系統番号を確認してから路線バスに乗り、大橋川を渡って県庁前を経由し、塩見縄手で下車。ちょうど昼過ぎだったので、バス停近くの店に入って出雲名物の割子そばを注文。

松江城

午後は共通券を利用して、塩見縄手の堀端に建ち並ぶ小泉八雲記念館、小泉八雲旧邸、武家屋敷を続けて見学。いずれも十一年前に来た時に訪れているが、小泉八雲記念館は今夏リニューアルしたばかり。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が松江に滞在したのは一年と少しで、現在の「小泉八雲旧邸」に住んでいたのはそのうちの十ヶ月に過ぎないが、移り住んだ建物のうち現存するのはここだけとのこと(「小泉八雲熊本旧宅」は復元したもの)。塩見縄手を後にして、小泉八雲も散策で訪れていたという塩山稲荷神社に立ち寄ってから、松江城天守閣へ。こちらも十一年ぶり2度目となるが、昨年国宝に指定されたところである。天気は悪くないのだけど、すっきりとした青空ではなく、天守閣最上階から眺めても全体的に空が白い。続けて城跡の中にある擬洋風建築の迎賓館へ。こちらも昨年に保存修理工事が完了し、一般開放されている。

宍道湖夕景

宿に向かう途中で、先ほどバスから見掛けた珈琲店に入ろうとしたら、テーブルの上に灰皿が確認出来たので止めておく(後から確認したら分煙だったらしい)。代わりに見付けた日本茶の店が禁煙表示を出していたので、迷わずに入る。暑い中を歩き回った後なので、抹茶と小豆のかき氷を注文。宿にチェックインした後、暫く部屋で休憩してから、近くの洋食店で早めの夕食。グラスワインの白を注文したら、島根ワイナリーの「葡萄神話」という銘柄(品種は甲州)だった。今日は一応晴れの予報だったのだけど、東の空の一部を除いて雲に覆われたまま。それでも宍道湖大橋を渡って湖岸に出てみると、西の空の下の方の雲が若干薄くなっていたため、沈む太陽が湖面に光を投げ掛けて、“宍道湖の夕日”と呼べなくはない写真が撮れた。これでも今まで5回松江を訪れて見た中では一番マシなのだけど、やっぱり空一面が赤く染まるところを見てみたいものである。