2016/09/19(月)

立石寺納経堂

当初の天気予報では、雨が降るのは昨日の午前中だけだったはずが、結局一昨日の夕方から今日の早朝まで断続的に降り続いている。今日は曇りの予報になっているけど、傘は持ち歩いておいた方がいいだろう。宿をチェックアウトして、仙山線に乗って山寺まで移動しても、依然として雨が降り続いている。といっても小雨程度で、暫く止みそうになかったので、そのまま川向こうにある立石寺(通称「山寺」)まで歩く。松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ場所として知られる。根本中堂から念仏堂の前を通って、山門から石段を登り始める。階段は延々と続くものの、整備された石段なので傘を差しながらでも、それほど歩き辛くはない。せみ塚、仁王門を経て、奥之院に到着する頃には雨も止んでいた。三重小塔に立ち寄ってから納経堂の近くに行くと、向こうの山を背景とする有名な撮影スポットは、霧の中に浮かび上がっていて、よく見る写真とは違う雰囲気になっている。その先にある五大堂からの眺めも、谷間が霧に見え隠れするだけで、向かい側の山は雲に隠されている。

山寺芭蕉記念館

麓に下りて線路の反対側の坂道を登り、喫茶店で休憩してから「山寺芭蕉記念館」へ。芭蕉直筆の資料も多く展示されていたが、江戸時代の崩し字を解読するのは難しい少し霞んでいたものの、記念館から向かい側の立石寺の各施設が確認出来る。続いて隣接する「山寺後藤美術館」を訪れる。アカデミック派やバルビゾン派などの絵画や、アールヌヴォーのガラス細工などの個人収集品を展示しているということを、直前に観光情報をネット検索して知ったのである。

山形芋煮

昼食は山形駅に戻って名物の芋煮。初日に行ったら“売り切れ”、2日目は“仕込み中”で、3日目にようやく食べることが出来た。一通り用事が済んだので列車の予約を前倒ししたけど、連休最終日なのでグリーン車でも1時間しか早くならなかった。天気があまり良くないのに、夕方までどうやって過ごそうかな~と駅近くの映画館で上映スケジュールを確認したところ、機会があれば観ようと思っていた映画の時間がぴったりだったので、チケットを購入したら「メンズデー」の割引が適用された。上映まで少し時間があったので、同じビルの最上階の展望室に行ってみたら、山形盆地は一通り見渡せたものの、さすがに周囲の山々は見えなかった。地下の映画館に戻って、話題の「君の名は。」を鑑賞。

映画館を出て、駅弁「牛肉どまん中」と追加のワインを購入してから、始発の「やまびこ」に乗車。帰りは秋葉原経由でつくばに戻る。