2016/09/25(日)

北見ハッカ記念館

折角北見に滞在しているのだからと、午前中は市街地の観光。駅のロッカーに荷物を預け、大通りを暫く歩いて跨線橋を渡り「北見ハッカ記念館」へ。北見薄荷工場の研究所だった建物で、以前は盛んだったハッカ生産に関する資料が展示されている。一時はシェアが世界の7割に達したが、安価な外国産や合成香料に取って代わられたとのこと。隣接の薄荷上流館やハーブガーデンを見学してから、次の目的地に向かって歩いていると、旧国鉄の機関車や客車、ラッセル車などの静態保存車両の一群に行き合う。旧池北線の廃線後に面した土地で、車両群も個人所有ということを後から知る。

ピアソン記念館

続いて訪れたのが、線路の反対側の丘の上にある「ピアソン記念館」。当地で活動した宣教師夫妻の家として1914年に建てられたが、1995年になってヴォーリズの設計であることが判明したのだとか。館内の部屋や展示品を見てから外に出て、歩いて駅前に戻る。ファミレスで早めの昼食を取った後、午後1番のバスで空港入りして、一旦荷物をロッカーに預けて、屋上デッキから着陸するエア・ドゥ機を撮影。そして今シーズンも運行されている「女満別美幌号」に乗車。美幌峠を通る路線バスが廃止された後、数年してから夏場のみ観光用バスが運転されるようになったのである。二年前の前回より車体が小さくなったが、川湯方面への乗り継ぎを含む運行ダイヤは変わっていない模様。

美幌峠より

空港を出てから1時間と少しで美幌峠に到着。今日の北見地方は晴れの予報でも、弟子屈側は曇りの予報だったので、峠から向こうは視界が良くないことも覚悟していたのだけど、現地に来てみると遠くの山は一部雲に隠れていたものの、屈斜路湖の上空は晴れていて、相変わらずの見事な景色。今回も坂道を登った先にある展望所まで行った後は、折り返しのバスの時間まで途中の展望所からの眺めも見たり、売店で買ったハスカップジュースを飲んだりして過ごす。帰りは前回と同様、美幌町博物館に立ち寄って30分の見学時間。バスの乗車券を提示すれば、入館料は不要になる。

女満別の夕暮れ

空港到着は日没の少し前だったので、周辺を歩いて夕景の撮影場所を探したが、道沿いに防風林が続いていて、少々歩いたくらいでは途切れない。空港は高台にあるので、防風林がなければ畑地に沈む太陽が見えるはずなのだけどね。仕方がないので防風林の間に垣間見える夕日や空港周辺風景を撮影して、“女満別の夕暮れ”ということにしておこう。「空がある限り」で“アゼルバイジャンの夕暮れと変わらない”と歌われている、あの“女満別の夕暮れ”ということで。後から調べてみたところ、南側に歩いていれば、防風林を横切る跨線橋から視界が開けていたはずだということが判明。

そろそろ混雑が始まる時間なので、ターミナルに戻って早めの夕食。注文したのは鮭のちゃんちゃん焼き~って、この4日間で初めての北海道らしい料理だったりする。到着機の遅れにより、女満別出発も羽田到着も10分程度遅れたけど、23時前に帰宅。滞在中の道東は気温が高めだったけど、関東に帰って来ると湿度の高さを肌で感じる。