2016/09/24(土)

能取湖のサンゴ草

今度こそ予報通りに天気が回復し、目を覚まして窓の外を見たら日が差している。空の一部にはまだ厚い雲が残っていたけれど、動きが早いようだったので、朝食を済ませたらすぐにチェックアウトして、荷物をロッカーに預けて路線バスに乗車。滞在3日目にしてようやく晴れたので、満を持して能取湖畔のサンゴ草群落を訪れる。予想以上に雲は少なく、空を写す水たまりまで青くなっている。そして一面に広がるサンゴ草は、かなり赤く色付いている。一時期はかなり縮小してしまった群落も、殆ど元通りになっている。場所によっては色がくすんでいたり、まばらだったりするものの、あまりの寂しさに愕然とした前回とは全然違う。いつものように帰りのバスの時間まで、場所を変えながら写真を撮ったり、ただ眺めたりして過ごす。

はな・てんと会場

網走駅の観光案内所で1日乗車券を購入し、待合室で時間調整してから、「観光施設めぐり」のバスに乗って、二十数年ぶりとなる「博物館 網走監獄」へ。さすがにこれだけ間が開くと記憶も曖昧になっているので、改めて各施設を見て回る。旧網走監獄の庁舎、中央見張所、教誨堂などが今年、国の重要文化財に指定されたとのこと。再びバスに乗って天都山に登り、終点の「はな・てんと会場」で下車。スキー場の斜面を利用した花畑は、若干盛りが過ぎている感じ。斜面の上にある建物は、自販機が残っていたけど売店はなくなっていた。バスの本数が少ないので、次の便を待たずに歩いて北方民族博物館に移動して、特別展と常設展を見学。そこからさらに歩いて、オホーツク流氷館の屋上にある、天都山展望台にも足を運ぶ。知床連山は雲に隠れていたけど、網走市街や西側の網走湖、能取湖、東の濤沸湖まで見渡すことが出来た。

小清水原生花園

流氷館はパスして網走駅前に戻り、コンビニで軽食を調達してから、釧網本線の下り列車で臨時駅の原生花園へ。ここまで来ると斜里岳から知床岳までの知床連山を確認出来る。小清水原生花園に咲いている花はワッカ原生花園と大体同じだったが、晴れていたのでなるべく状態の良い花を探して撮影。濤沸湖岸に木道が出来ていたので行ってみたが、名目は植物観察用ではなく野鳥観察用になっていた。日没時間が近かったので、濤沸湖に沈みかける夕日を眺めてから、釧網本線の上り列車に乗り込む。網走駅で荷物を取り出し、石北本線の普通列車に乗車。先月の台風の被害により上川~白滝間が不通になっていて、特急は全区間で運休となっている。運転再開は来月以降となっているが、もっと被害の大きい根室本線の方は、復旧がさらに先のことになるらしい。すっかり暗くなった中、女満別や美幌を経由し、今夜の目的地である北見に到着。本当は網走に連泊したかったのだけど、4ヶ月前の時点で既に今夜のホテルはどこも満杯状態だったのである。明日マラソン大会があるので、その影響なのだろう。宿にチェックインする前に、途中のファストフード店で軽めの夕食を取る。