2016/11/02(水)

5時間くらい眠って、到着の2時間前に起床。窓の外にはオーストラリア大陸の海岸線が見えているが、太陽の出ている方角なので写真は撮り辛い。2回目の決まった食事はなく、それほど空腹でもなかったので、アミューズグールを軽くつまむだけにしておく。風邪の影響なのか上昇中も耳抜きがスムーズにいかなかったが、下降中はさらに辛くて、一時的に聞こえ辛い状態になってしまう。着陸直前にシドニーの中心部が向こうの方に見えたが、手前は郊外の住宅地でジャカランダの木があちこちで開花しているのが確認出来た。シドニー・キングスフォード・スミス空港(Sydney Kingsford Smith Airport)に着陸し、入国審査の後に手荷物を受け取ってから税関を通過。常用薬を持ち込むため、”Express Path”は利用出来なかったが、一般窓口も混雑していなかったので時間は掛からなかった。出口の案内に従って地下に進み、シティーレール(CityRail)の窓口でOPALカードを購入。ロンドンと同様にカードの割引率がかなり大きくなっているが、デポジットは不要。市内に向かう列車に乗車し、中央駅(Central)の次の博物館駅(Museum)で下車。

シドニー市庁舎

まだ午前中なのでチェックインは無理だろうけど、とりあえずスーツケースを預けようと宿に行ったら、すぐに部屋に案内されたので、これ幸いと荷物を一部詰め替えてから出掛ける。空は雲ひとつない快晴で、オゾンホールの影響により南半球は紫外線が強いらしいので、機内で日焼け止めを塗った上で、羽田で緊急調達したサングラスを着用。宿の近くに聖アンドリュー大聖堂(St. Andrew’s Cathedral)と市庁舎(Town Hall)が並んでいて、ジャカランダの大木が取り囲んでいる。原産地に気候が近いのか、葉が展開する前に青紫の花が満開になっている。この時期にオーストラリアに来たのは、もちろんジャカランダの開花に合わせてだったけど、早速ここまで見事な花が見られるとは。

アフタヌーンティー

正午前になったところで、「クイーン・ビクトリア・ビルディング(Queen Victoria Building)」略して”QBV”というショッピングセンターに入り、最上階のティールームで昼食代わりにアフタヌーンティー。“トラディショナル”と名付けられたメニューを注文したが、例のタワー(サンドイッチ、スコーン、スイーツ)に現代風多国籍な軽食の皿も添えられていた。紅茶はイングリッシュ・ブレックファーストで、イギリス文化圏なのでもちろんミルクはたっぷりと。食後はその名の通りビクトリア朝時代の建物の中を見学してから、近くにある同時代のストランド・アーケード(Strand Arcade)を経由して、ハイドパーク(Hyde Park)に出る。午後も19世紀の建物巡りということで、通りに沿って並ぶハイドパーク・バラック博物館(Hyde Park Barrack Museum)、シドニー造幣局(Sydney Mint)、シドニー病院(Sydney Hospital)、州議会議事堂(Parliament House)の外観を見学。

オペラハウス

まだ元気が残っていたので、そのまま王立植物園(Royal Botanic Gardens)の中に入る。カンガルーポーやブラシノキなど地元の植物の他、ハーブガーデンやアジア庭園などを見学しつつ、園内に何本かあったジャカランダの木も順に訪れる。午後になると気温も上がるし、初日から飛ばし過ぎてもいけないので、主に南西部を回った後は、音楽学校(Conservatorium of Music)の横を通って外に出る。暫く歩いた先にあるのがサーキュラー・キー(Circular Quay)で、駅とフェリー乗り場に挟まれた波止場には多くの人が行き交い、オペラハウス(Opera House)とハーバーブリッジ(Harbour Bridge)という、シドニーを代表する景色を同時に眺められる。ここにもジャカランダは咲いていて、最初に見付けた北東側は比較的若い木が何本かあるだけだったが、南西側には大木が並んでいて、小さな公園のようになっていた。

シドニータワー

ハイドパークの近くに戻り、ウェストフィールド・シドニー(Westfield Sydney)というビルの上階にあるシドニー・タワー・アイ(Sydney Tower Eye)の入口を探して少し迷う。チケットを買ってから、まず4Dシアターに入る。専用メガネを掛けて3D映像を見るのだけど、そこに振動やミストなどの効果も加わっているので“4次元”ということなのだろうか。終了後にエレベーターで展望室に登ると、全方位に景色が広がっている。正午過ぎだとサーキュラー・キー方面が逆光になるかなと、時間をずらして来たのだけど、オペラハウスやハーバーブリッジは、高層ビル群の隙間から部分的に見えているだけだった。とにかく天気が良いので視界は良く、南側に広がる平野は遠くまで見通せる。足元の住宅街を探すと、ジャカランダの青紫はすぐに見付かる。ニュージーランドのオークランドと同様、庭木としては日本の桜のようにポピュラーなようである。麓に下りてハイドパークを横切り、聖メアリー大聖堂(St. Mary’s Cathedral)を訪れてから宿に戻る。昼にしっかりと食べたので、夜は近所のコンビニで買ったサンドイッチで済ませる。