2016/11/03(木)

宿の朝食はコンチネンタルの材料が冷蔵庫に入っているので、アラームで目を覚ますとすぐにトーストを焼いて紅茶を淹れる。6時半過ぎに宿を出て、昨日のうちに下見しておいた指定の場所へ。担当者に落ち合い、暫くしてやって来たマイクロバスに乗車。シドニーを出て高速に乗って北に向かうと、市内や近郊の至る所にジャカランダが咲いていたが、もともと自生している植物ではないので、街を出てしまうと見掛けなくなる。1時間半ほど走って、ブルーマウンテンズ(Blue Mountains)に到着。

スリーシスタ-ズ

最初に訪れたのがリンカーンズ・ロック(Lincoln’s Rock)で、張り出した溶岩塊の上から渓谷を見渡せるようになっている。柵や手すり等はなく、数メートルの厚みがある溶岩の下も崖の底まで何もないので、怖くて端から1メートルくらいまでしか近付けない。山火事の影響で最近まで立入禁止になっていたそうだが、この辺りの植生は山火事にも適応しているせいか、黒く焦げた木々が一部残っているものの、全体的には緑を取り戻している。足元には黄色や紫色のワイルドフラワーも咲いている。続いて訪れたのが、峡谷の切れ目の反対側にあるカトゥンバ(Katoomba)のエコー・ポイント(Echo Point)。やまびこが起きることから名付けられているが、試してみても返って来なかったとガイド談。崖の端の展望台から、峡谷を背景に3つの尖った岩が並んでいる。アボリジニの伝承から、スリー・シスターズ(Three Sisters)と呼ばれる名勝だが、今の時間帯は逆光条件になっている。付近の遊歩道を少し歩いてから集合場所に戻る。

ジェノラン鍾乳洞

プログラムの都合上、一旦カトゥンバを離れ、ジェノラン鍾乳洞(Jenolan Caves)に向かう。途中のバンガローが並ぶ場所で下車して、カンガルー観察。野生の群れだそうだが、観光客慣れしているのか、静かにしていれば3メートルくらいまで近付くことが出来る。大きめの方がカンガルーで、小さめの方をワラビーと呼んでいたが、後から調べたところ形態学的な違いはないらしい。カトゥンバを出てから○時間、岩盤トンネルを抜けて鍾乳洞のビジターセンターに到着。難易度の異なる見学コースが10以上あるが、洞内環境の保護のためいずれも1日の受入れ人数を制限しているとのこと。ガイドツアー開始まで一旦自由行動となったので、トンネルに入る直前にあったブルーレーク(Blue Lake)に行ってみたが、遊歩道の入口付近からは青い湖面が見渡せず、奥まで行っている時間もなかったので引き返す。集合場所で洞窟ガイドと合流し、山肌の通路と掘削トンネルを通って、オリエント洞窟(Orient Cave)に入る。難易度は“普通”となっているが、結構な上り下りがある。鐘乳石の造形からの連想で、「ペルシャ」「エジプト」「インド」と名付けられた3つの区画があり、それに因んで洞窟名が「オリエント」となっているそうな。次々と現れる印象的な眺めに楽しみながら一番奥まで進み、元来た道を引き返す往復ルートとなっている。所要は1時間半で、外に出る頃にはすっかり空腹になっていたが、幸い昼食場所はビジターセンターの向かい側にあるカフェテリアだった。ホットミールとしてハンバーガー類もあったのだけど、混雑しているレジで先に会計を済ませてから注文というシステムを面倒に感じたので、サンドイッチと飲み物を購入して手早く済ませる。

カトゥンバ滝

バスでカトゥンバに戻り、シーニック・ワールド(Scenic World)の「スカイウェイ(Skyway)」と呼ばれるケーブルカー乗り場に行ったら、かなり混雑していたので反対側の乗り場に回り込む。3種類の乗り物のうち、最初に「レールウェイ(Railway)」に乗ることになる。直訳すると“鉄道”になってしまうが、実態としてはケーブルカー。発車すると急に勾配がきつくなって(52度)、座席に座ったまま前のめりになる。まるでジェットコースターのようだけど、さすがにそこまでのスピードは出さないので、怖さを感じる程ではなかった。麓に到着して木々の間の遊歩道(Walkway)を進むと炭鉱跡があり、採炭道具や運搬具も展示されていた。帰りは「ケーブルウェイ(Cableway)」で元の乗り場に戻ったが、こちらは通常のケーブルカーで、「レールウェイ」とほぼ並行している。最後に乗ったのが「スカイウェイ」で、同じケーブルカーでも谷間を渡るため眺めがさらに良い。車窓のハイライトはカトゥンバ滝(Katoomba Falls)で、落差は200メートル以上。年間を通じて水が枯れることがないとのことで、何段にも分かれて水が滔々と流れ落ちているが、車内からだと全貌を一枚の写真に収めることは出来ない。光の加減で上部が虹色になっていて、一層印象的になっている。

一通り観光を終えてあとは帰るだけとなったが、火災により高速道路が一部通行止めとなっていて、一般道への迂回を余儀なくされたため、シドニー市内に戻るのは予定よりもだいぶ遅くなってしまった。朝の乗車場所の近くに着いたと言われて降りたら、どのあたりなのか分からずに戸惑う。そもそも指定された乗車場所からして、滞在ホテルじゃないんだよね。幸い少し歩いたら見覚えのある名前の通りに出たので、ハイドパーク近くの宿に戻ることが出来た。食事のために店を探す元気もなかったので、途中のコンビニでサンドイッチを買って帰る。