2017/04/15(土)

昨夜の段階では今日は1日中「曇り」という予報だったのだけど、目が覚めたら本格的な雨。現在の予報ではまもなく止みそうだけど、その後も小雨が降ることがあると覚悟しておいたがいいかな。この季節の沖縄は、比較的天候が安定していて、今回も晴れることを期待していたのだけど。とりあえず宿を出て離島ターミナルまで歩き、乗船券を購入して高速艇「ぱいじま」に乗船。雨は傘がいらない程度まで弱まっている。波が少し荒いせいか、所定より少し長く掛かって西表島の上原港に到着。

ピナイサーラの滝

港から迎えの車に乗って、ツアー基地となっている民宿へ。支度を済ませてから、車と徒歩でカヌー乗り場に移動。カヌーは3ヶ月ぶりの3度目なので大体の操作は覚えていたけれど、急旋回を習うのは今回が初めてかな。ヒナイ川は無風で曇っていたので、暑くもなく寒くもなく、カヌーで遡るには好条件。おなじみのヒルギやアダンに加え、この季節はシャリンバイやセイシカの花も見られる。約40分でカヌーを降りてトレッキングとなるけど、ここも結構山道に近いルートとなる。通常の山歩きの格好なら大したことないのだけど、カヌー兼用装備だと脚がむき出しになっているので、慎重に歩を進める。約20分で滝の音が大きく聞こえるようになり、目の前にピナイサーラの滝が轟々と流れ落ちる場所に出る。落差54メートルは沖縄県最大。水を渡って滝に近付くと、膝上まで浸かっただけでもかなり冷たく感じる。滝壺で泳ぐことも出来るのだけど、体を冷やしそうだったのでやめておく。

西表島上原港

ツアーの予定では滝を見ながらティータイムとなるはずだったが、先ほどから降り始めた雨が、一度止みかけたと思ったら再び強くなったので、そのまま引き返すことに。帰りのトレッキング中も振り続けた雨は、カヌーに乗っている間に止んだので一安心と思っていたら、再び降り始めたばかりかどんどん強くなる一方。車に乗って民宿に戻る頃には土砂降りとなっていた。シャワーと着替えを済ませてから、遅めのティータイムということで、ちんすこうや黒糖をコーヒーと一緒に。上原港まで送って貰った時は小雨になっていた。上原港に送って貰った時には小雨になっていて、船に乗る頃には一部青空さえ見えていた。帰りの船では途中で通り雨にあったけど、石垣港に着いたら降った形跡さえなかった。後から調べたら、石垣市街地は明け方から早朝にかけて降ったきりだった模様。宿に戻る途中で八重山そばの店に立ち寄り、遅めの食事として豆腐チャンプルーとミニそばのセットを注文。

宿で一旦休憩してから、迎えの車に乗って、夜はホタル観察ツアーに参加。今回の旅行はこれが主目的で、今日の西表で半日ツアーを選んだのもこれが理由だったりする。1月に来た時に春から初夏にかけてホタルが見られると聞いて、早速4月の手配をしたのである。市街地ホテルからの送迎組とレンタカー組が合流して、観察場所まで移動。日が暮れるまでの間、ガイドの話を聞きながら周辺を少しだけ歩いて自然観察。そして暗くとなるといよいよ、ホタルの乱舞が始まる。ヤエヤマヒメボタルは陸生で、本州のゲンジボタルやヘイケボタルに比べると、明滅の間隔が非常に短い。しかも1日のうちに光るのは、日没から約30分の間だけ。今日は雨上がりで月明かりもない絶好のホタル日和で、50匹以上見ることが出来たと思ったら、実際には300匹もいたらしい。ホタルよりも明るい光は求愛行動の邪魔になるので、ツアー中のカメラやケータイの液晶は禁止。一眼レフで三脚を使えば撮影可能みたいだけど、コンパクトカメラでは最初から撮りようがないので、記憶に残すことだけに集中。ホタルの饗宴が終わった後も、暫く耳をすませばアカショウビンやヒメアマガエルの鳴き声も聞こえてくるが、どちらも昼間に西表で姿を見掛けている。帰りの車からは星が少し見えていた。宿に戻った後はさっさと就寝。