2017/05/02(火)

今日は平日で朝食時間は早めだけど、日帰りのツアーを申し込んでいたので、あまりゆっくりする間も無く出掛けることに。地下鉄を乗り継いでヴィクトリア駅に出て、構内の売店で軽食を調達してから、5年ぶり2度目となるヴィクトリア・コーチ・ステーション(Victoria Coach Station)へ。指定されたバスに乗って、定刻になるのを待ってから出発。予約客の一部は結局現れなかった。日本語ツアー専用車で、ガイドは日本語を話すイギリス人。高速道路に乗って西に向かい、約2時間でウィンザー(Windsor)に到着。

ウィンザー城

駐車場はウィンザー・イートン中央駅(Windsor & Eton Central)の隣で、階段を登ってホームを通り、アーケードを抜けるとそこはウィンザーの市街地。数分も歩くとすぐにウィンザー城(Windsor)の前に出るが、入口前の順番待ちや保安検査に時間を要し、城門を潜るまでに30分近く掛かる。それでも夏場に比べると混雑はましな方らしい。丘の上に建つラウンドタワー(Round Tower)の周りを回り込むと、天気が良いのでテラスから眼下に広がる平原が見渡せる。向こうの方に見えているのは、名門パブリックスクールのイートン校(Eton College)。建物の前で自由行動となったので、メアリー女王のドールハウス(Queen Mary Doll’s House)とステート・アパートメント(State Apartments)を続けて見学したが、どちらも内部は撮影禁止。外に出て一旦城門まで引き返し、団体行動中に撮り損ねた写真を撮影してから、セントジョージ礼拝堂を訪れる(こちらも内部は撮影禁止)。あまり時間がなかったので、そのまま集合場所に向かったが、駅に戻る道に一瞬迷いかける。ウィンザー滞在は2時間とかなり余裕があるように思えたが、自由時間は1時間と少しだったので、結構慌しかったりする。

ローマンバス

昼食休憩のないツアーなので、事前調達したサンドイッチを車内で食べる。さらに西に向かうこと約2時間、高速を降りて延々と坂道を下ると、バース(Bath)に到着。“この街の名前が風呂(bath)の語源となった”という俗説があるけど、実際は温泉があるから付いた地名で、日本風に言えば「温泉市」ということになるのかな。発音はどちらも同じなのだけど、片仮名では風呂を「バス」、地名を「バース」と書き分けることになっている。旧市街の中心でバスを降り、最初にローマン・バス(Roman Bath)を見学。ローマ帝国の浴場跡を元にした建物で、地上部は19世紀の建築となっている。ローマ時代の遺構が地下に残っていて、浴槽は緑色の温水を湛えているが、入浴することは出来ない。

ロイヤルクレセント

あまり時間はなかったのだけど、折角ここまで来たのだからということで、旧市街の坂を早足で登り、ザ・サーカス(The Circus)というロータリーを経由して、ロイヤル・クレセント(Royal Crescent)を訪れる。その名の通り芝生を取り囲む三日月型の建物で、世界文化遺産に指定されている。建物の一室は資料館になっていたのだけど、見学している時間はなかったので、急いでローマン・バスの前に引き返し、すぐ隣のバース・アビー(Bath Abbey)を訪れる。まだもう少しだけ時間が残っていたので、エイボン川(River Avon)のほとりまで行ってから、慌ただしく集合場所に戻る。エイボン川に架かるバルトニー橋の上にティールームがあって、クリームティーの看板が出ていた。とても眺めが良いみたいなので、立ち寄る時間がなかったのがつくづく残念。自力で列車で来たら(片道1時間半)ゆっくり見て回れたのだろうけど、ロンドンから日帰りだと他の場所には行けなくなってしまうのだから仕方がない。

ストーンヘンジ

3番目の目的地まであるストーンヘンジ(Stonehenge)までは、一般道で○分。ウィンザーやバースでは天気が良くて少し暑いくらいだったけど、いつの間にか曇って肌寒くなっている。前回来た時はソールズベリー(Salisbury)からの路線バスが、ストーンヘンジ間近のビジターセンターまで乗り入れていたのだけど、現在は1マイル離れた新しいビジターセンターの近くが駐車場になっていて、そこからマイクロバスに乗り換えてアプローチするようになっている。見学通路はストーンヘンジの外周を取り巻いていて、一部は内側まで近付けるようになっているのは以前と同じ。旧ビジターセンターは撤去して芝地にしたとのことで、もう跡地がどの辺りにあったのか判らなくなっている。久しぶりに訪れたストーンヘンジは、記憶とは全く変わっていないようで、十数年など悠久の歴史の中ではほんの一瞬なのだろう。前回は抜けるような青空だったけど、今回はどんよりとした曇り空。白っぽい石を前にすると、どうしてもコントラストが弱くなってしまうので、逆光にしてヤコブの梯子と一緒に撮影したり、遠い菜の花畑を背景にしたりと、なんとか工夫しながら撮影。あまり遅くならないうちにシャトルバスでビジターセンターの前に戻る。すぐ近くには古代の住居や石の運搬具が再現されていたが、時間がなかったのでビジターセンター内部は見学せずにバスに戻る。

高速に乗ってロンドンに帰り着き、ヴィクトリア駅に戻る手前でも数カ所で下車可能とのことで、いずれもピカデリー線の駅だったので、歩く距離などを考慮してグロースター・ロード(Gloucester Road)を選択。3日連続して朝早くから夜遅くまで観光だなんて、今回はいつになくハードなスケジュールになっている。