2017/08/06(日)

前2回に続いて今回も台風が接近中となっているが、直接の影響が現れるのは明日からで、今日のうちはずっと晴れの予報。朝一番で食事を済ませた後、余裕を持って部屋を出たけど、予想通りエレベーターは混んでいて、何度も満員で通過となってしまった。前精算のためチェックアウトはスムーズで、駅のロッカーに荷物を預けてからホームに上がる。程なくやって来た特急「スーパーおき」は、しまねっこ等が描かれたキャラクター車両で、昨日のうちに取っておいた指定席に座って西に向かう。

大森代官所跡

大田市で下車し、駅前からバスに乗ること約30分、石見銀山エリアの一番手前の「大森代官所跡」でバスを降りる。代官所跡に建つ石見銀山資料館では世界遺産指定十周年を記念した「石見銀山展」を開催中。2館同時開催ということで、後半の第5章から始まっていたが、それなら前半の第4章まではどこで?と思ったら、昨年訪れた出雲市の古代出雲歴史博物館だった。ここからはちょっと遠い(^^; 勝源寺に立ち寄ってから、昔ながらの街並みが残る道を歩き、代官所の御用商人の家だった熊谷家住宅(重要文化財)を見学。その先にある観世音寺の高台に登ると、赤い石州瓦の家並みが一望出来る。暑い中もうひと頑張りして、地役人の武家屋敷だった旧河島家を見学してから、古民家を再生した店で昼食。

龍源寺間歩

少し歩くと集落は終わり、そこから先は家もまばらになる。銀山の坑道までは片道2km以上。自転車を借りるという選択肢もあったのだけど、この暑さで上り坂を漕ぐのも大変そうだったので、そのまま歩くことに。暫くは日差しを遮るものもなかったけど、途中から林の中に入ったので歩くのも楽になる。小学校や寺社を通り過ぎ、30分以上歩いてようやく龍源寺間歩(まぶ)にたどり着いた~と思ったら、入口は結構先だったりする。一方通行になっている旧坑道で、中は涼しすぎるくらいひんやりとしている。頭を低くしながら歩くと、両脇に通り抜けるのも困難そうな坑道跡が散在。途中から真っ直ぐ掘った新坑道に入り、再び真夏日の屋外に出る。坑道の中と同じくらいの距離を歩いて、元の道に合流。

帰りは寄り道して清水谷製錬所跡に行くと、斜面に広がる明治時代の石組みは、まるで棚田のよう。そこから選鉱場跡への案内があったので軽い気持ちで行ってみたら、これが結構な山道で、20分以上掛かって開けた場所に出る。石組みがわずかに残るほかは、往時を物語るものは殆ど残っていない。石を落としていたシュートの跡の表示もあったが、今は草に埋もれていてよく分からない。麓に降りて、下河原吹屋跡と旧渡辺家(地役人屋敷)に立ち寄ってから、石見銀山公園を経由して羅漢寺へ。江戸期の五百羅漢が、川向かいにある二つの窟に別れて安置されているが、内部は撮影禁止。ここまでで思ったよりも時間を要したので、世界遺産センターはパスして太田市ゆきのバスに乗る。

宍道湖の夕日

特急「スーパーまつかぜ」で松江に戻り、荷物を取り出してから大橋川を渡る。前回入った店で夕食を取るつもりだったが、日曜定休であることを現地に行ってから知る。ちょうとすぐ近くに、前回入り損ねた珈琲店があったので、代わりに入る。何か軽食はとメニューを見たら、サンドイッチとケーキのセットがあったので注文。アフタヌーンティーならぬアフタヌーンコーヒーになるのか。少し休憩してから店を出て、今日も宍道湖畔に出る。バスの時間があるので、松江駅にすぐに戻れる白潟公園の中央付近で夕日を待つつもりだったが、沈む先を確認すると手前の山の中だったので、県立美術館の前まで移動。ここなら山が遠くなってもう少し湖面に近くなる。南の方の空は一部雲に覆われていたものの、日没の方角はすっきりと晴れていて、撮影しても太陽は歪まなかった。

太陽が山の端に隠れたところで、早足で松江駅に戻って、最終の空港連絡バスに乗車。他の季節なら日が沈みきってからでも余裕で間に合う時間だが、夏場なので今週でぎりぎり、先週だと間に合わないところだった。松江市街地を出る頃には日も暮れ、中海に浮かぶ大根島を渡る頃にはすっかり暗くなっていた。米子空港に到着し、売店で買い物してから搭乗待合室に進む。到着便が少し遅れたため、羽田着も約10分の遅れ。そこから帰宅すると日付が変わってしまうので、予約しておいた新橋の宿にチェックイン。